第30回 Salesforce新機能 ~Spring'17の環境を少し触ってみた~
皆さん。こんにちは。
今年も残り1ヶ月を切りました。12月13日、14日はSalesforce World Tour Tokyo 2016が開催されますね。
イベントでは今年のdreamforceで発表されたEinsteinをはじめとした最新の情報がキャッチアップできますので、事前登録がお済みでない方は是非登録の上、ご来場ください。
さて、今回は来年早々にリリースされるSpring'17の環境を触って、どういった新機能が提供されるのかを見てみたいと思います。
※記事中の画面や紹介している機能は執筆時点での情報となります。本記事の内容は、将来的に本機能が提供されることや、記事中で紹介している動作を保証するものではありませんのでご了承ください。
Spring'17のロゴ
Spring'17は虹のロゴになっています。某バラエティ番組のタイトルロゴに似ているようにも見えますが、春らしい雰囲気を醸し出しています。(Lightning Experienceを利用している場合は、ロゴがアニメーション表示されます)
お気に入り(Favorite)機能
Lightning Experienceを利用している場合は、右上のメニューに「Favorite」ボタンが表示されるようになりました。
このボタンをクリックすることで、現在表示しているページをお気に入りに登録することができ、いつでもお気に入りの一覧から直接そのページを呼び出すことができるようになります。
お気に入りに登録したページは、お気に入りボタンから「Edit Favorites」を選択することで、いつでも削除できます。(お気に入りに登録したページのタイトルも変更することができます)
メール関連の新機能
メールに関する設定としては、下記のような機能が追加されています。
【Email Attachment Setting】
Salesforceからメールを送信する場合の、添付ファイルの上限サイズについての設定ができます。
「常にリンクとして送信」、「3MBまでは添付、それ以上はリンク」、「Salesforceが送ることのできる最大サイズまで添付」のいずれかから選ぶことができます。
【Lightning for Gmail(ベータ版)】
Winter'17時点ではLightning for Outlookという機能はありましたが、これがGmailにも拡張されるようです。ただしベータ版としての提供らしいので、利用する際にはご注意ください。
アプリケーション設定関連の新機能
アプリケーション設定に関して、以下のような新機能が追加されました。
【LightningアプリケーションでのUTILITY BAR設定】
Lightningアプリケーションでは、新機能であるUTILITY BARの設定が可能になりました。
これはClassic UIのコンソールコンポーネントに相当するもので、Lightning Experienceを利用している場合には、さまざまなコンポーネントをフッターに表示することができるようになります。
例えば、ChatterフィードをUTILITY BARに表示した場合には、以下のようなイメージとなります。
【AppExchangeマーケットプレイス】
従来は設定メニューからAppExchangeマーケットプレイスのページを開いた場合には、英語のサイトに誘導されていましたが、Spring'17からは日本語のサイトが表示されるようになります。
機能設定関連の新機能
各種機能設定に関して、以下のような新機能が追加されました。
【Chatterの同僚招待】
Chatterで社内の同僚を招待する場合に、サインアップ用のURLを送ることができるようになりました。
※設定画面に表示されるURLをメーラーにコピー&ペーストするイメージですね。
【Chatterグループのレコードタイプ】
Chatterグループのページレイアウトについては、Winter'17時点でも自由にカスタマイズすることができましたが、Spring'17からはさらなる機能強化としてChatterグループにレコードタイプが設定できるようになりました。
これにより、例えば「公開グループ」用のページレイアウトと「非公開グループ」用のペーレジレイアウトを切り替える、といった使い方ができるようになります。
【Skype for Salesforce(ベータ版)】
設定メニューの中に「Skype for Salesforce」という機能がありました。
実際の機能を試したわけではありませんが、設定メニューの情報を見る限り、廃止になるChatterメッセンジャーの代替機能になるものかと思います。
まとめ
執筆時点でSpring'17のリリースノートが提供されていないので少しフライング気味のご紹介となりましたが、やはり最近のアップデートの傾向と同じく、従来のClassicではなくLightning Experience寄りの機能追加が多く見られました。
Spring'17のリリースノートが提供され次第、今回お届けした内容も含めて詳細な機能紹介をしたいと思います。