第25回 dreamforce'16 2日目 ~Keynoteから見るEinstein~
皆さん。こんにちは。
dreamforceは2日目。本日はMarc Benioff氏による基調講演がありました。
そこから見たEinsteinの恩恵について、基調講演を聴いた私なりの感想をお届けします。
※座る位置が良くなかったので、写真が見づらい場合があります。
まずはFinancial Services Keynote
Marc Benioff氏の基調講演の前に、朝一でFinancial Services CloudのKeynoteを聴講しました。
Financial Services Cloudは業種特化型のソリューションで、主に銀行・保険・資産管理といった企業向けに最適化されています。
Keynoteではユーザー事例として、Farmers InsuranceとBank of Americaが紹介されました。
特にBank of Americaの事例紹介では実際に業務に利用している機能の紹介があり、基本となる金融資産情報に加え、家族情報やその家族ごとのライフプラン情報などが事細かに管理され、そのマイルストーンごとに最適な提案を営業担当者に通知する機能などを見ることができました。
その「最適な提案」を支えているのが、今回のdreamforceの目玉でもあるEinsteinであり、午後のMarc Benioff氏の基調講演でその内容が語られました。
基調講演前にExpo見学
Financial Services KeynoteからMarc Benioff氏の基調講演までは少し時間があったので、Cloud Expo会場に立ち寄りました。
巨大なSalesforceブースの一角に今年も日本人向けのコーナーがあり、日本国内勤務の社員の方が丁寧にdreamforceの見どころや新機能の紹介をしてくれます。やはり日本語は安心しますね!
日本人向けコーナーでは、新製品であるCommerce CloudやBeyond Coreのデモについても紹介していました。(画像はBeyond Coreのデモ画面)
基調講演開始
13:00からの基調講演は、日本人向けの特設エリア(日本語同時通訳のトランシーバが受信できるエリア)に入るために、1時間以上前に集合→日本人社員に先導されて入場という流れでした。
それもそのはず。基調講演のメイン会場の収容人数は、dreamforce参加者の17万人に対してわずか8,000人。去年は基調講演開始の30分以上前に満席となり、日本人参加者でも会場には入れない方がいたようです。
今回はそういった事態にならないよう、特別な配慮をしていただいて本当にありがたいです。
※結局今回も13:00開始の30分前には日本人向けエリアの空席を含むすべての席が埋まっていました。
基調講演はwill.i.am氏の力強いメッセージに始まり、もはや恒例となったハワイアンが続きます。これを聴くと、いよいよ始まるぞ、という雰囲気になってきますね。
そしてMarc Benioff氏の登場です。このイベントを通じて最大の盛り上がりを見せます。
まずMarc Benioff氏からは、salesforce.comの売上がものすごい勢いで伸長していること、近年ではSocial、Mobile、IoT、AIと言った新コンセプトを次々と打ち出し、実現していることなどが語られました。
続いて、Einsteinについての紹介がありました。Einsteinの概要は既にニュースリリース等で発表されてはいましたが、Marc Benioff氏から「Einsteinは独立したPlatformではなく、Salesforceの既存のPlatformに融合され、すべての製品であまねく使えるようになる」ということが明言されました。
また、アーキテクチャの概念図とともに、既存製品であるSales CloudやService Cloudをはじめ、App Cloud、Marketing Cloudといった製品群のPlatformに組み込まれる説明もありました。
その他の発表
基調講演ではEinsteinの他、Quipの買収や、Commerce Cloud、Live Messageといった発表もありました。
なお、EinsteinはCommerce Cloudでお客様への最適な提案を行うレコメンドエンジンも支えているようです。
3日目はKeynote Day
基調講演ではEinsteinの全体像を知ることができました。
3日目は各製品のKeynoteが目白押しなので、その中で製品固有に活かされるEinsteinの強みなどが紹介されるものと思います。
明日のブログも是非ご覧ください。