成功する考え方シリーズ vol 15 白木 良治氏
今回は5年以上勤めた会社を辞め、医者を目指し、現在は東京大学医学部付属病院で医師として忙しい日々を送っている白木良治氏へのインタビューを皆様と共有したいと思います!
- 退職のきっかけ
退職は父の病気がきっかけでした。父が脳梗塞となり半身不随の失語症という重度の病気にかかり身近で看病をしている中で医者という職業の素晴らしさに触れ自分もこのような仕事がしたいと強く思い、医者を目指すことに決めました。医者になる為に受験勉強をすることを決めた時に、背中を押してくれる人もいれば、「何考えているんだ」と自分から離れていく人もいました。そこで人間の本質を見たような気がします。
- 医学部に入学するまでの生活
早稲田大学では文系を専攻していたのですが、医学部に入るためには数学を勉強しないといけないという大きなハードルがありました。理系学生として受験勉強を始めた頃は全然理解できませんでしたが、3年間毎日勉強をしたことで鹿児島大学医学部に合格することできました。この3年間は地獄のような生活でした。朝7時に起きて10時間ぐらい勉強をして夜の12時に寝るという生活の繰り返しでした。生活の中で話す相手は母親と犬だけという状況だったので、ストレスで毛が抜けることもありました。
- 医者になる決意
3年間の受験勉強は予想よりもつらく厳しいもので血を吐くときもありました。ただ「医者になる」と決めたのは他の誰でもなく自分自身なので、最後まであきらめることなく貫きとおせたのではないかと思います。
因みに、受験勉強中は時間がもったいないので食事は吉野家の牛丼などで済ますことが多く牛丼を見るのも嫌になる時期もありました(笑)。
- 医学部と教育学部の違い(心構えの違い)
教育学部の時には余り授業に出ないでサークル活動などが多かったですが、医学部では最初から専門的なことを学ばないといけなかったため内容の濃さがまったく違いました。また自分で望んで入った学部なので遊びたいという気持ちは余りなく、少しでも知識を身につけたいという気持ちで日々の勉強をしていました。苦労した点は周りの学生よりと10歳近く違うためその中にとけこむのに苦労をしました。
- 医者としての自覚と責任
医者という職業は会社勤めで働いていた頃とは違いました。医者は病院内だけでなく病院の外でも社会的な責任があるため最初は少しプレッシャーがありました。また人の命を扱うという仕事は想像以上に大変で毎日遅くまで患者さんを診て、患者さんから学ばせてもらいました。ただ苦労が多い一方で患者さんや家族の方に感謝されることが多くとてもやりがいのある仕事だと感じています。