なぜ電子書籍元年か(3)
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先回、電子書籍元年の記事を書いたのが昨年なので、既に「電子書籍元年から2年目」となりますが、どうも日本の電子書籍が振るわないようです。
先日は電子書籍機器メーカー各社が端末にてこ入れするという記事が載りました。
Facebookで紹介された記事においても、日本でE-bookが売れないのは当然だとの評論が出ています。
やはり、日本には世界に先駆けた(と個人的に思う)書籍市場の多様化があり、一筋縄ではいかないのではないかと思います。
まずは、「文庫本化」ビジネスの定着。新刊本を文庫本化することで二次的な市場を吸い取る仕組み。
次に、いまや全国レベルで充実化し、底辺層を吸い取る古書ビジネス。
とどめが、新刊本の品ぞろえが半端でない公立図書館網。
とにかく、書籍市場のあらゆるセグメントに強烈なプレイヤーが多すぎるように思います。
その中で、電子書籍が着実に獲得できているのは、常にカネを払っていち早く新刊本を購入したい人たち。マンガやアニメの愛好家であり、この分野で売れているのはやはりというか、さすが日本だと思います。
私自身はごく典型的な、普通の書籍市場の顧客と思いますが、電子書籍にまったく興味ないので、なかなか浸透しにくいツールということなのでしょう。
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