ITエンジニアの年収を倍増する唯一の方法
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プレジデントオンラインに「日本のIT人材が平均年収1200万円に達するのはいつなのか」という記事が掲載されました。私が知ってる限りこの手の記事は数十年前からいろいろな記者によって何度も書かれて来たと思いますが、残念ながら未だに日本のITエンジニアの年収が倍増する気配がありません。
その理由は日本のITエンジニアの構造は米国とかなり異なりユーザ企業の成果がITエンジニアに反映されないのが理由だと考えています。
米国ではITエンジニアの7割はユーザ企業に所属していてユーザ企業の社員と同じ報酬テーブルに乗ります。ユーザ企業がIT化もしくはDX化の実現で社内のエンジニアを高く評価するとそのテーブルに応じて対価が払われます。
日本ではITエンジニアの7割はIT業界という独特の下請け市場に属しその中のそれぞれのITベンダの報酬テーブルに乗ります。ユーザ企業側のIT化やDX化が成功したとしてもITベンダ側の判断でITベンダ側の報酬テーブルにのっとって報酬が払われるだけです。
そして決定的なことはユーザ企業とITベンダの間には非常に固定的な人月単価という交換レートが存在するため、ユーザ企業がどのように成功しようとITベンダの報酬の原資はそれに連動せずそれほど増えません。これでは年収が米国並みに倍増する日はなかなか来ないでしょう。
ではどうすれば良いか。
ITエンジニアがユーザ企業側に移籍しユーザ企業側でIT化やDX化の価値をアピールし対価を得るようにしなければならないでしょう。また同時にユーザ企業側にはITエンジニアの体制を内製化した方が格段に効果的であることを説かねばならないでしょう。
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