ドコモとTizen
先週流れた以下の記事、やっぱりと思った方が多いのではないでしょうか。
ドコモ、「Tizen」搭載スマホの発表を延期
思う理由は人それぞれかでしょうが、僕の理由はドコモのエゴが強すぎるように思えたことです。
以下の記事では、「OSに依存しない形でユーザーにサービスを提供するためには、(ドコモがOSについて)フリーハンドを持っている必要」があるとドコモの杉村氏が発言しています。
どうなるTizen、どうするTizen
意味がわかりません。OSに依存しないならば、それこそ自社カスタムOSなんて不要。
おそらく、先の発言はゆるやかに表現しただけで、実際には自分達の自由にできるOSが欲しいだけでしょう。ユーザーメリットがすっかり抜けています。
いやそうじゃない、ユーザーメリットを出すには、自由なOSが必要なんだ、と反論があるかもしれません。
でも、キャリア独自のガチガチなOSで機能を提供されたって、喜ぶのごく一部のユーザーだけ。
もはやユーザーが望むのは、特にコミュニケーション機能に望むのは、キャリアにもハードウェアにも依存しないサービスと思います。
キャリアは、データを効率よく転送するのが任務です。iモードの成功が忘れられないのかもしれませんが、海外も含めて特定のキャリアに縛られないユーザー間の連携が避けられません。キャリアがサービスを提供するとして、それが幅広く使われるためにはそのキャリアに限定されないようにすること。つまりキャリアカスタムOSは真逆。
いろいろ事情はあるのでしょうが、今回の延期が、ドコモ内で再検討する良い期間になることを期待します。
こう考えてくると、怪しく思えるのがApple。今の所、押しつけはあるとは言え、まだユーザーメリットはあります。いつまで外さずに行けるかな?