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小さな会社のウェブマスターがパーソナルブランディングについてごにょります。

【妄想してみた】個店の店主の個性を打ち出すために、どんな方法があるか?

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今日は少し前から考えていることをちょっと。

今後の日本の小売りシーンというのは、大手ショッピングセンター(モール)と、個店にガバッと分かれていくような気がします。中途半端な規模のお店が淘汰されていくイメージを持っています。
その状況で、個店が生き残る術といったら、当然何らかの個性を打ち出していくことしかないだろうなと。

個店ですから、お店=店主です。

つまり、店主の個性をいかに魅せるか。
その個性に共感してくれるお客様をいかに見つけるか?そして深めていけるか?といったことが重要になっていきます。

そうすると、極論ではありますが「本屋」とか「カフェ」「ヘアサロン」というカテゴライズは邪魔になるのではないか?

例えば本屋さん。
本が好きで本屋さんをやっている人が多いのでしょうけども、好きな本だけ売っていてはなかなか食っていけないので、結局は取り次ぎ(問屋)さんが配本してくれる売れ筋を置いて、没個性の品揃えになってしまう。
セレクトショップ的な本屋さんもいろいろ出てきましたが、まだまだ少数ですよね。本だけで自分の世界観を打ち出すというのは、なかなか難しいのではないかと思うのです。
でも、どんな人でも好きなもののカテゴリーは複数あるはず。

もし、自分の好きなものを売りたい、おすすめしたいというのがお店をはじめたモチベーションであるならば、本屋さんは本だけを売る、カフェは飲み物と場所を提供するだけでなくてもいいのでは?ということです。
本屋さんでCDも売る、カフェで本も売る、CD屋さんでも珈琲を出す、美容室で雑貨も販売、という感じですね。実際、この動きは加速しつつあります。

そこで必要になってくるのが、カテゴリーをまたいで、好きな商品を少しずつでも仕入れられる問屋さん。
探したらそれらしきサービスがありました。

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>>スーパーデリバリー

まだ会員になっていませんで、出荷ロットなどは確認できていませんが、なるたけ少ないロットで出していただけるといいですね。
このCDを5枚とか、あの本を3冊とか。

そうやって自分の好きなものを並べて、「文具店は文具」「本屋は本」だけを売るのではなく、「店主の個性」を売るようになると、より濃い存在になります。
これは大手はどうやってもできない世界です。そんな店主とフィーリングの合うお客さんは、ずっぽりハマると。「ここ、自分の居場所だ。」みたいな。

そしてここからは完全に妄想ですが、「雑貨店」「カフェ」「本屋」というカテゴライズでなく、「高木屋」「山本家」「ジェイムズショップ」のような個人ごとで区分がされるような世の中が来たら、ちょっとおもしろいなと思うわけです。もう、何屋さんか全然わかんない世界。必要なもの買いはショッピングセンターへ、それ以外は自分の好きな個店です。
さらに、マクドナルドのようなザ・チェーンといったお店でも、「店長山田の好きな本」というコーナーがあったり、「バイトリーダー田中ちゃんのイチオシ雑貨」が売られていたり。
お店の中がガチャガチャになりそうですが、「アリ」の場合もあるかもしれない。

あ、妄想ですから。スミマセン。

何が書きたかったかというと、これからの激動の時代、個店は個性を表現する方法を、もっともっと真剣に考えていかないとなーということです。
ショッピングモールはどんどん巨大化、ネットショップも価格は下がり続け、配送スピードは上がっていますから、今までどおりやってたら個店で買う理由はあと数年でまったくなくなってしまう。

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