【買ってみた】なぜコタツコード柄のライトニングケーブルは売れなかったのか?
以前にも「売れないものを作らないためには?」という記事を書いたのですが、あいかわらずそのお店、ディスカウントの「ジェーソン」には定期的に食料品を買いに通っています。要は、売れなかった商品を集めて、安く販売しているお店です。(もちろん普通に売れているものや定番商品も置いてあります。)
先日は、こんなものを購入しました。ちょうど会社に置いてあるiPhoneの純正ケーブルの端っこがグズグズとなって、接続不良に陥ったということで、ライトニングケーブル(もちろん勝手製品)的なものです。198円。
以前、ダイソーなど100円ショップで出た「充電だけできるタイプ」ではなく、データのやり取りもOKなヤツ。(わたくしは充電にしか使っていないのですが、カミサンは使えたそうです。)
これです。
昨日、フェイスブックにアップしたら、「ダサ!」「懐かしい!」「欲しい!」とガヤガヤ。
「登山のザイルを模したのでは?」という意見もありましたね。確かに。(そう考えるとザイルが先かこたつが先かという問題も出てきますが)
まぁ、それは置いておいて、あらためて「どんな商品が売れないのか?」ということを考えてしまうのです。
でも、それがわかれば誰も苦労をしないわけですし、何か計算式みたいなもので弾き出せるのであれば、どの企業も失敗しないわけですね。
そうすると、何かしら「勘」のようなものを養うべきなのか?
落語などでよく語られるお話ですが、有名な「目利き」いわゆる道具や美術品の鑑定家はなぜ目が利くのか?という件。あれは、小僧のころから親方もしくは主人に「本物」をひたすら見せられているのだと。
それで、たまにひょいと「贋作」を置かれる。そういう訓練をひたすら繰り返していると、偽物に関してはなんとも言えない違和感を感じるようになるのだそうです。
とすると、「売れる商品」か「売れない商品」かという違いも、訓練によって鍛えられるものなのではないか?
ジェーソンに通って、「これ売れなかったんだろうなー。」という激安商品を見続けることで、「売れない」ニオイを察知できるようになるのではないか?
そのポイントがネーミングなのか、訴求したいコンセプトがアウトなのか、発売タイミングがダメなのかはわかりませんが、前もって感じることができればビジネスのリスクは半減しますよね。(ホンマかいな)
で、話は戻りますが、このこたつ柄のライトニングケーブルはなぜジェーソンに流れ着いてしまったか?ですが、やはりパッと見でiPhone関連グッズっぽくない点が第一でしょうか。
でも、フェイスブックで少しウケたように、それを逆手に取れば話題にならんこともないと思うのです。
このあたりは、営業チーム、宣伝チームの頭の柔らかさにかかってくるのでしょうか?
ものづくり大国と言われて久しい日本ですが、いい商品を作るだけではダメ、適切な売り方までも同時に考えないと、埋もれてしまうもったいない商品がますます増えますね。(;´Д`A
(4/14追記:)
みなさん欲しいというので、近くのジェーソンにて、残ってたの全部捕獲してきました。8個あった。(・∀・)
物を売るバカ売れない時代の新しい商品の売り方 (ワンテーマ21) 川上 徹也 KADOKAWA/角川書店 2014-05-09 売り上げランキング : 23306
|
「アイデア」を「お金」に変える思考ノート 梅澤 伸嘉 かんき出版 2013-06-27 売り上げランキング : 45408
|