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【ブックレビューマラソン】『リピート率9割を超える小さなサロンがしている お客様がずっと通いたくなる「極上の接客」』(向井邦雄著)

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一冊目の本、『お客様がずっと通いたくなる小さなサロンのつくり方』が売れに売れた(もちろん今も売れ続けている)向井さんが、なぜなかなか二冊目を出さなかったのか、理由がわかりました。
なにしろ無駄な表現がひとつもない。
伝えたいことを、ここまで純度の高いコンテンツへと凝縮させるために、(きっと出版社からは早く書けと言われ続けていたはずですが)2年半という時間を費やされたのだなと。

商売をしている者にとって、まさに金言と呼べる言葉が、次から次へと綴られています。
特に、向井さんと同じようなサロン、施術院を開業されている方にとっては、一生もののバイブルとなると思います。

自分もそうなのでよく思うのですが、ご自身で商売をしながら、そのノウハウ、考え方を晒すというのは、大変勇気のいること。
良くも悪くも、お客様にしてみれば「こういうことを考えながらいつも接客していたのか」と思ってしまうからです。

しかし、それもお客様との信頼関係ができていれば何の問題もないし、その方針が誠実で真っ当あれば、どこに出しても恥ずべきものではありません。

この本の中身はそういったものです。
基本といえば基本的なこと、しかしその本質をわかっている人は、決して多くない。(恥ずかしながらわたくしもそちら側)
読んでいて、自分のことを振り返ると、少し怖くなってしまうほどです。

いや、正直な話、一冊目が良かったのはわかっていながらも、サロンのお話なので、文房具屋のわたくしは「とりあえず今は飛ばし読みでいいかな。今度じっくり読もう。」と考えながら読み始めました。(向井さんゴメンナサイ)
でも、飛ばし読みできなかった。

そういう文章を書かれるんですね向井さんは。

以前、『お客様がずっと通いたくなる小さなサロンのつくり方』を出されたときに、知人のエステサロン経営者さんにプレゼントしたことがあるんです。
表参道ヒルズの裏手でがんばっておられるのですが、ひとりですので心が折れそうになることも少なくないそうなのです。
でも、そんなときに向井さんの本を読みかえすと、元気が出てくると。
お薦めしたわたくしも、すごくうれしかった。

さて、今回一番グサっと刺さったフレーズは、「笑顔も価格の中に含まれている」でしょうか。
接客のプロからすれば、当然「笑顔も売り物」なわけですね。

笑顔はプラスアルファであり、「料金外のサービス」であるという感覚は、きっと多くの方が持っていると思います。
うちは文具を売っているわけですが、やはりその定価が笑顔の料金込みであるという意識は残念ながらありません。

効率良く激安大量販売するという大手販売店の手法が主流の昨今、われわれのような小さなお店は、それに倣って安売りをするのはご法度であり、定価のような値段でも、その中にいかに価値を含むことができるか?を追求していく時代になりました。
しかし現場レベルでそれをどう考えるかがなかなか難しいわけですね。
そのひとつの答えが「笑顔込み」の考え方であり、この本にはこのような「導き」が多く記されています。

当然そのすべてが、向井さんが現場で感じ、苦労して学び取った真理です。
派手な言葉はないですが、圧倒的に説得力があります。

あー、わたくしがつたない言葉で四の五の言ってるのが、なんだかちょっと悲しくなってきました。
少しでも興味のある方は、ぜひ読んでみてください。
得るものは大きいと思いますよ。

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