【勉強になった】師匠はやはり一枚上手。
先日、日曜お昼の番組(ウチくる?)に三遊亭円楽さん(前の楽太郎さん)が出てたのですが、おもしろいことおっしゃてたのでシェアします。
先代の、馬顔の円楽さんにテレビの修理を言いつけられた楽太郎さんについて、弟子の間で「伝説」があるらしいのですが、出てきた楽太郎さんの一番弟子の方が、
弟子:
あるとき、(先代の)円楽師匠が「テレビが見えないじゃないか。楽太、直しておくれ!」と。見るとコンセントが抜けているだけだったのですが、あえてそれを言わずに、「師匠、直りました。」とだけ報告して、師匠に恥をかかせなかったと。
すると、楽太郎さんが「話ってのは伝わってくうちに変わっていくんだねぇ。本当はこうなの!」
楽太郎(円楽):
(先代の)円楽師匠に「テレビが見えないぞ!楽太、ちょいと直しておくれ!」と言われたので見ると、コンセントが抜けているだけだったんですが、ブラウン管を一度抜いたり、他のボタンを調整する振りをしてから、「師匠、直しましたんで見ていただけますか!」と。すると師匠が「おおお!前より映りが良くなった!」と膝を打った。価値を足して、自分の価値も上げたんです。
話そのものが落語のオチみたいですので、どっちが本当だかわかりませんが、まぁ、落語の世界のトップに昇りつめるような人は、やはり機転の効きが違いますね。(こんなエピソードを聞くと、「腹黒キャラ」と云われるのもわかる気がしますが。)
ただ、同じこと(テレビの修理)をしても、相手を気持よくさせるという意味では、「嘘も方便」の世界です。しかも自分の評価も上がるなら、こんなにいいことはありません。
そうそう、相手に気持よくなってもらうというのは、あることをコアに持てば、誰にでもできることです。そんなお話を先週お聞きしました。長野県のタクシー会社さんのお話なのですが、これはまた次回。m(_ _)m
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