オラクル・オープンワールド in サンフランシスコ(その2) “グリーン”への配慮
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栗原潔氏著の「グリーンIT」によれば、「アトム」(原子:ハードの最小単位)の世界を「ビット」(ソフトの最小単位)の世界で置き換えるITは本質的に(人間の考える)環境に優しい存在である、としています。同著によれば、グリーンとは、目の前の環境への配慮だけではなく、それらを作り出すためにどのような配慮が検討されたかという、ライフサイクルアセスメント(LCA)が大事であり、「ITにおけるグリーン化」を積極的に推進しなければ「ITによるグリーン化」の効果は相殺されてしまう、と。
さて、米21日から始まるオラクル・オープンワールドでは、今年の重要なキーワードのひとつ“グリーン”へのメッセージが沢山出てきそう。中でも、「ITにおけるグリーン化」という視点では、各ハードウェアベンダーの取組みや勉強会が注目されています。また、「ITによるグリーン化」の視点では、例えばMRD(製造、流通、物流)の分野が熱いです。サプライチェーンに携わる企業は、グリーン対応がなければ取引がされなくなるというシビアさを受け、プロセスの効率化(統合や標準化など)による電力消費削減、環境対応部品など調達のためのGSCM構築(グローバルサプライチェーン管理システム)などが話題になりそうです。
また、イベントの運営そのものでも、「努力は必ず実る」アプローチで、可能な限りの配慮をしています。その一部をご紹介します。
- 再利用可能なウォーターボトル:2万個
- 再生材を使用したペン、カンファレンスバッグ、ノートを2万個用意
- サインボード(標識)の26%が再生材
- バナーの45%が再利用
- セミナー関連費用のすべては再生紙
- 再生紙で作ったカンファレンスガイドは従来の一部あたり400ページから140ページへ削減
- 再生カーペットを利用
- バッジとバッジホルダーは再生材を使用
- 電子機器のリサイクルプログラムを提供
- 来場者へ、水を配るのではなく、ウォーターバーを設営
- 15分自転車を漕ぐとPCや携帯電話を充電できる施設
- グリーンに関する勉強会など
<写真はイメージです>
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