【Facebook】ファンページ運営改善に関する公開コンサルティングのまとめ(パンダスタジオ×加藤征男氏×坂田誠氏)
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お世話になっております。
ループス岡村です。
先日FacebookでつながったパンダスタジオさんがUstream上でFacebookファンページの公開コンサルティングを公開していました。Facebook普及過渡期である国内で、ここまで実践的な情報にはなかなかお目にかかれません。非常に参考になります。
ただ、全体としては1時間以上ある長尺動画なので時間のある方でないとなかなか見られないのではないかと思います。そこで、パンダスタジオさんの許可をいただいた上でその内容をブログ記事としてまとめてみました。
kiban2 on livestream.com. Broadcast Live Free
■コンサルティングのまとめ
- パンダスタジオ(ファンページ)
- 東京千代田区秋葉原のUstreamレンタルスタジオ。
http://pandastudio.tv/ - 空き状況確認
http://pandastudio.tv/?page_id=13
- 最近予約がいっぱい。フルハイビジョン対応の最新機材を導入。
- 「いいね1000件プロジェクト」を実施中
- 11月24日時点で420名(前週より51人名増)。
- ファン数は日本国内で80位。
- 定期的なコンテンツを柱を持って配信していきたい
- 利用者の1分間インタビュー(感想等)
- ある声優さんの番組、視聴者10名から150名に増えた。
- 東京千代田区秋葉原のUstreamレンタルスタジオ。
- コンサルタント
- 課題
- コンテンツが多いため、Facebookのウォールがすぐに埋まってしまう。コンテンツが増えてもインタラクション(いいね!やコメントなど、ユーザーからのリアクション)
- 現状分析
- 全体のサマリ
- アクティブユーザー数は微増(1%未満)
- DAU:725名
- インタラクション
- MAU、DAUよりインタラクションを見るべき。最重要項目は「被コメント数」。
- 「毎日コメント」という緑の線が重要。グラフにマウスオーバーすると実際のコメント数が見られる。
- コメントの量とユーザー数の増加の相関関係を見る。
通常、コメントをもらった数とファンの増加数は相関するため、コメントを多くもらえるようにすることが重要。併せて、どんなコンテンツが多くコメントをもらうことができるかを検討する。 - 「いいね!」より「コメント」の方が、よりファンの増加に繋がる。
- ユーザー
- ファンは友達の紹介など、ソーシャルグラフ(人脈、またはブランド)で増えるケースと、コンテンツで増えるケースがある。当初はソーシャルグラフに頼らざるを得ないが、持続的にファンを増やすのはコンテンツ。
- 全体のサマリ
- アドバイス
- 「ファンページへのいいね!」と「コンテンツへのいいね!」を区別する。
- Facebookの不具合で、グラフが描画されない不具合が起きる。ブラウザで再読込すると表示されることが多い。
- ある投稿に関するケーススタディ
- 最初は特定の2名がコメントでやり取りしているが、途中から別のユーザーが加わってくる。
- ファンページ管理者のポストに対するファーストコメントがその後の流れを形作る。これが非常に重要。
- 最初のコメントを付けるには心理的障壁が高い。そこをだれかがクリアすることでそれ以降のコメントを誘発する。
- 最初のコメントを自分達で付けることも可能だが、一人芝居にならないように。
- コメントを付けてくれたファンに感謝の気持ちを表すこと。自分がファンになったつもりで考える。
- 「ここには私の居場所がある」
- 「管理者が感謝してくれた」
- 最初は特定の2名がコメントでやり取りしているが、途中から別のユーザーが加わってくる。
- 定期配信にはファーストコメントを付けるだけでなく、個人メンバーがシェアをしていく。
- 個人の影響度はKLOUTスコアで計れるようになったらしい。
- 最近ファンページへのポストから数日経つと、インプレッションとフィードバックが表示される機能がついた。コンテンツの選定基準検討に非常に役に立つ。
- フィードバックは通常2%程度。インタラクションが上がると5%を超えてくる。「いいね」「コメント」両方含む。
- 加藤氏は画像のインタラクションは高いため、定期配信の予告には画像をつけるようにしている。
- エッジランク
- 「親密度×反響の大きさ×新鮮さ」
FacebookのF8カンファレンスで発表された、オブジェクトの重み付けアルゴリズム。最新情報やハイライトに影響している。- 親密度
相手の、自分に対する親密度。やり取りがあったユーザーほど高い。 - 反響の大きさ
「いいね!」や「コメント」などのアクティビティで上がる。 - 新鮮さ
そのポストの経過日数。新しいほど上位に表示される。
- 親密度
- NFO(News Feed Optimization)。自分達のポストを上位に持ってくるための最適化。デフォルトでは、ユーザーのニュースフィードに表示される友達+ファンページ数は250。
- ソーシャルメディア内のインフルエンサー(影響力の大きい人)は友達も多いため、そういう人々に情報を届けるために考慮する必要がある。
- ファンの数を集めても、中身のある交流がないと情報が届かない。
- 例えばどういうこと?
- 登録している友達やファンページの数が多いユーザーには、そのユーザーの関心の(親密度)高い友達やファンページの情報が優先的に表示され、それ以外は表示されない。
- その場合でも、自分の周りで話題になってくれば「反響の大きさ」があがり表示される。
- 自分が関心のある友達のウォールにたくさん投稿すると、「自分は相手に興味がある」ことになるので相手の投稿はよく届くようになる。ただし、相手が無視すると「相手にとって自分への関心は薄い」ことになるので、相手のウォールに自分の投稿は届くづらくなる。
- 登録している友達やファンページの数が多いユーザーには、そのユーザーの関心の(親密度)高い友達やファンページの情報が優先的に表示され、それ以外は表示されない。
- エッジランクを上げるポイント
- 「個人」と「ファンページ」は分けて考える。
- 「個人」は積極的な交流で改善する余地がある。
- 「ファンページ」は個人に比べて受身になってくる。
- 「どうやってコメントを付けてもらうか。」「どうやって見てもらえるか。」という観点で日々発信する情報を選定・改善していく。
- 定期配信によって継続的なアクセスを確保する。それによってリピーターが増えるが、無理をし過ぎると内容がおろそかになるので注意。
- 「個人」と「ファンページ」は分けて考える。
- 交流のノウハウ
- コメントが盛り上がってきたら一方的な配信ではなく、適切な「質問」を入れることで会話を促進する。
- 「邪魔にならない」「迷惑にならない」ことも大切。
- 「写真」はネタになりやすいが、アルバムはコメントやいいねが付きづらいので特におもしろいものを選んで別途ポストする。
- NFOに頼るだけではなく、実際の交流を大切に。絶対見て欲しいコンテンツはグループやメッセージで告知。本当に親密なメンバーに限る。
- 「親密度×反響の大きさ×新鮮さ」
昨今、様々なメディアで「共感の時代」のような言葉が叫ばれていますが、なかなか実感がわかないというのが現実ではないでしょうか。そうした中、例えばユーザーからコメントをもらった数とアクション(ここでは「ファンになる」)との間に強い相関が見え、最終的には来店に至っているという事実は注目に値すると思います。
パンダスタジオさんのファンページはこちらです。
文中にあった、「エッジランク」はとても面白い指標なので、関連する記事を以下に掲載しておきます。
■リファンレンス
◯エッジランクに関する記事
・Facebook News Feedの記事を選ぶEdgeRankアルゴリズム–F8で相当詳しく説明(Tech Crunch)
・Facebook有効活用に絶対覚えるべきエッジランクの仕組み(はちえん。の中の人)
・Facebookファンページに必要なEdgeRankエッジランクの理解 MorningUzit1(加藤征男)
■ループス・コミュニケーションズのファンページ
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