【議事録】Kiznaパブリックβ発表会
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お世話になっております。
ループス直人です。
株式会社グレイスさんのTwitterクライアント、Kiznaのパブリックβ発表会にお邪魔しています。仕事の都合で参加が遅れてしまい、講演の全てを聞くことができなかったのですが、手元の資料と併せてメモを残したいと思います。
ソリューションの公式サイトはこちら。
■Kiznaについて
- Twitterクライアントではなく、ソーシャルCRMを可能にする「ソーシャルメディアクライアント」
- パブリックベータ開始当初は招待制を採用する。
- 近日中にiPhoneアプリも公開。
- 複数のソーシャルメディアを一元管理。当初Twitterからスタートし、Facebookなど他のソーシャルメディアにも順次対応していく。
- 中小企業や個人にフォーカスしている。
- 現在のソーシャルメディア標準機能の問題点
- Twitterでは会話のログが断片化され、長期的なエンゲージに向かない。
- 会話の「記録(履歴)」「整理」「管理(検索)」を可能とする。
- Twitterでは会話のログが断片化され、長期的なエンゲージに向かない。
- 特定の相手とのやり取りを時系列で表示する「History機能」
- 特定の相手とのやり取りしたログを統合して表示。
- 「RT」「@(Menthion)」「DM」など、種類を問わず時系列で表示。
- 特定の顧客とのやり取りを過去にさかのぼって確認することができるため、あちこち捜し回る必要はない。
- 特定の相手とのやり取りしたログを統合して表示。
- ツイートやアカウントの情報を複数の切り口で整理する「タグ機能」
- 顧客種別、Tweetの種類など、あらゆる切り口で情報を整理。
- タグを付けておくことで消えてしまいがちなTweetデータの検索性が向上、二次利用を容易にする。
- 「あとで読みたい」「あとで対応したい」場合に気軽に使える「ToDo機能」も。
- Twitterアカウントにメタ情報を追加する「アドレス帳機能」
- 名前や住所、携帯番号などを追加可能。
- 一度でもやり取りした顧客のデータを聞きなおさなくてもいいように。
- 将来的に他のソーシャルメディアの情報と統合することができるようになるはず。
- 名前や住所、携帯番号などを追加可能。
- タイムラインを監視し続ける「モニタリング(Watch)機能」(有料版のみ)
- 登録済みのキーワードを自動で監視・収集し続ける機能。
- 様々なデータを時系列で一元管理「Universal inbox機能」
- メンション、リプライ、DM、キーワードなどを1列に表示。
Hootsuiteでは横にカラムが追加されるため、横スクロールが発生して使いづらい。 - 複数のアカウントを使っている場合でも統合される。将来的には複数ソーシャルメディアを統合する予定。
- 自分のタイムラインがすぐに確認できる。
- 間違ったツイートをすぐに消したい。
- 投稿内容をすぐに目視確認したい。
- メンション、リプライ、DM、キーワードなどを1列に表示。
- 全てのTweetをDB上に保存しているため、通常過去3000件までしか保存されないTwitterの限界を超えて過去の履歴を検索・管理できる。
- エゴサーチから会話を見つけてアクティブサポート。
- 料金体系はフリーミアムモデル
- 無料版
- アカウント2つまで。
- ツイート保存数15,000件まで。
- タグ20個まで。
- 上位サービスは制限が解除される他、炎上検知やワークフロー機能が付く。
- 無料版
■ちょっと技術的なはなし
- Twitterクライアントに求められる技術
- 進化しやすい構造
- DBとAPIサーバ間に抽象化するレイヤを実装。複数のソーシャルメディアのデータを扱うことができるようになっている。
- 膨大なデータの処理
- AWSで動作。オートスケーリングによりスケールアウト可能。
- 進化しやすい構造
■ユーザーの声
- コグレマサトさん(ブロガー)
- ユーザーの声を反映する開発体制。飲み会の場で機能をリクエストしたらすぐ反映された。
- クライアントソフトでNo1になるのでは。
- いしたにまさきさん(ブロガー)
- 2010年Kiznaを書籍で紹介。
ネットで成功しているのはやめない人たち - ブログちゃんと更新した方がよい。
- 2010年Kiznaを書籍で紹介。
- 松岡庸一郎(APカンパニー)
- 企業はリアルでの顧客接点が短い。Twitterなどソーシャルメディアで繋がることで、関係を継続的に続けることができる。
- 経堂飲食店オーナーの声
- ソーシャルメディアがない時代、大学ノートで顧客とのやり取りを続けていた。
- 顧客の声が増えるとどうしても覚えていられない。ノートからは検索がおぼつかないため、Excelに大学ノートのデータを写して使っていた。それでも限界が来た。
- 顧客の顔を忘れていってしまう。
- Twitterで1000人フォロワーがいるが、そのうち半分は顔のわかる顧客。
- ヒストリー機能が非常に役にたった。
- ソーシャルメディアがない時代、大学ノートで顧客とのやり取りを続けていた。
■個人的な感想
最後に、個人的な感想です。
ソーシャルメディアを統合する役割は、様々なレイヤーから様々なソリューションが候補として出てきています。KiznaがWEBサービスや技術仕様ではなく、エンドユーザーに最も近い「クライアント」として出てきたという点がソーシャルメディアらしいなあ、と思います。開発の途中でもグレイス代表の中村氏が様々なユーザーの声を反映させながら仕様を決めていったエピソードが紹介されていました。
インターネットの技術仕様が汎用化され、オープンになったことでよりサービスに近いレイヤーの人々がその設計に参加し、利用者にとって使い易いサービスに発展していく。Kiznaはその代表例になるかもしれません。
それでは、よろしくお願いいたします。
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