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時の移り変わりを感じながら、過去・現在・未来についてITを料理してみるブログ

ユーザーに受け入れられる販売方式?

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インターレックスにジョイントする際に、何人かの方にご挨拶に伺いました。その中の一人にグーグルジャパンの村上社長でした。ご挨拶の伺いしたい旨のメールをお送りしたのですが、その返信メールで、「今度は、太閤「検地」でもやるわけですね(^^)」といただきました。最初はなんのことやらともっていたのですが、どうやらインターレックスのホームページを見ていただいていたようで、あとになって「超流通!」に対してのお言葉だったと気がつきました。

村上社長と初めてお会いしたのは、ぼくがデータクエストでアナリストをしていてRDBMSのマーケット分析をしていたときだったと記憶しています。村上社長はその当時、インフォミックス・ジャパンの社長をなさっていて、米国で開催される全世界ユーザー会に招待していただきました。それが、いつのまにやら天下のグーグルジャパンのトップに君臨されていようとは!いまや、お互いネット・ビジネス界にいるわけですよ。

ぼくの仕事は、インターレックスが運営するダウンロード販売サイト「highclick.jp」で商品を販売しませんかと営業することなんです。ソフトウェアメーカーさんと商談をするんです。アナリストをしていた時代には、「なぜこうも日本のソフトウェアメーカーはきちんと予算をもってマーケティングをしないのかなぁ」と日本のソフトウェアメーカーにエールを送っていた立場で感じていたことを思い出します。入社してから約3ヶ月たって最近ひしひしと感じることがあるんです。まじめに「どうしたら1つでも多く製品が売れるんだろう」考えておられるソフトウェアメーカーさんは、ユーザーがより買いやすくてリーズナブルな価格で提供したいと考えているようです。シマンテックも月額利用課金などをはじめていますよね。そういうことなんです。たとえば、永久ライセンスを購入しても実際にはOSがアップデートされて購入したソフトが稼働しなくなるまでの命ですよね。しかも中には年回数週間、いや数日間しか使わないようなソフトウェアも、数千円をはらって購入しているわけです。しかも、梱包されていた空き箱の処理も大変だったりする。じゃあというので、利用したいときに利用した分だけを支払って使えるとすれば、どんなにか便利で今回はこれを使ったけれど、次回はあれを使ってみようなんてことが可能になって、ユーザーもよりよく製品がわかって賢い選択ができるようになるでしょう。もっと言えば、フル機能を一定期間でも見てみることができれば、選択も容易になるかもしれないですよね。

そういえば、メインフレーム時代にイージートリーブという確か帳票などが簡単に作成できるソフトウェアがあったんです。当時はアシストさんが販売されていた記憶しています。当時のヒット商品でしたね。当時のある社員から聞いたんですが、商談がある程度進んだ時点でソフトウェアを顧客のコンピュータ上にインストールさせてもらって使い方を説明し、「置いていきますから使ってみてください」と言って帰ったそうなんです。結局使ってみると便利なソフトウェアだとわかり手放せなくなったお客さんが購入に結びついたというわけです。これが本当なら、販売方式に対して重要なヒントを与えているように思えるんです。

ソフトウェアメーカーも、「どうやったら売れるのか?」を「商品過多」である現在、熟考するときがきているのではないでしょうか?

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