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ITとビジネスのおいしいところを考察 ~ ときどき開発業務改善ネタ

Rational Software 買収発表から10年

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私にとっては重要なターニングポイントの一つがこの Rational Software の IBM による買収です。その発表があったのが、ちょうど12月6日。あれから10年たちました。

米IBMが米Rationalを買収,設計~開発~テストまでをトータルにカバー

私のキャリアでもっとも影響があったのが Rational Software へ所属していた時です。インテックで EDI のパッケージの研究開発からスタートした開発者/エンジニアとしてのキャリアから、日本ラショナルソフトウエアに転職し、ソフトウェア エンジニアリングの専門家として、欧米の最新動向を習得しながら、日本の開発現場に貢献をさせていただく、キャリアをスタートしたわけです。

以後、所属は変われど、この一貫したキャリアを10数年続けてきました。今は、マイクロソフトのエバンジェリストとしてそれを継続し続けています。

Rational に想いのある方、初めて知った方などなど、さまざまなだと思いますが、私の原点は、ここにあるといっても過言ではありません。Rational Software での3年間で得た知識、交友関係は私にとってかけがえのない財産です。

マイクロソフトにも Rational Software の出身者は、多くいます。たとえば、私が監訳者の代表をさせていただいた『アジャイルソフトウェアエンジニアリング』の著者であり、Visual Studio の企画戦略を行っている サム グッケンハイマーもその一人です。彼らとは、「Rational Software 出身」というだけで、ある種の条件/コンセプト/想いを共有できます。それらを前提に議論や情報交換ができるので、とても楽ですw

日本ラショナルソフトウエアの出身者も、今では業界のさまざまなところで活躍しています。大き目のイベントに行くと、スピーカーとして大体一人は元同僚がいます。先日の XDev でもそうでした。

私にとっては Rational Software 社のミッションは今でも第一に考えているものの一つです。

To Ensure the success of customers who depend on developing or deploying software.

今後もよりよいソフトウェアが世に出てくる縁の下の黒子として活動し続けます。想いを改めてというエントリーでした。

長沢智治

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