Rational Software Conference 2009 に登壇しました。| IBM イベントにマイクロソフトのエバンジェリストが登壇する意義はあったか?
昨日は、あいにくの悪天候でしたが、実は私は、前日より会場であるグランドプリンスホテル赤坂に宿泊をしたため、無事に基調講演から拝聴することができました(^^)
私の尊敬してやまない、Walker Royce の講演は、私にとっては本当に久しぶりでした!自分の考えや信念のベースラインを図るとき、彼の講演内容は、それを確認する意味でも、是正する意味でも本当に参考になります。
そして、私は、トラックC 「開発プロセス改善」をテーマにしたトラックで、2セッションに登場する予定であったため、控え室や、同トラックで講演される “同志” のセッションを拝聴させていただきながら、非常に楽しませていただきながら、自分の出番を待つことができました。
ちなみに、あえて着用した Microsoft ロゴ入り黒シャツで、会場をウロウロしていたので、「なんか場違いなヤツがいるな・・・」と思われたお客様もいらっしゃったかもしれませんが、印象に残っていただければ OK ということで。
控え室でも ばったり 森崎さんともお会いでき、ご挨拶をさせていただきました。
ちなみに、Walker Royce の講演内容、トラック C のサマリは、新野さんがレポート記事にしてくださっています。
さて私がお話をさせていただいた内容は、「Windows 7 が10月22日に発売しますよ!」ということではなく(いや、これも何度かお伝えさせていただきましたが・・・(^^; )以下のようなものです。
# Windows 7 と PowerPoint 2010 もデモさせてもらいました。
・マイクロソフトにおける市場ニーズにより対応できる開発への改善活動の一環の紹介
・Visual Studio 開発部門で行った具体的な改善活動とアジャイルな開発スタイルを実行しつつ、End to End の透明性を確保、維持する仕組みと文化を作っていったこと
・自由度と規律のバランスの取れたアプローチで具体的に取り決めたこと
そして IBM、Microsoft の事例を紹介させていただいた後に、さらっとお伝えしたことですが、両社の取り組みは非常に近い、似通ったところがありました。一緒に登壇した、IBM ソフトウェア エバンジェリストの玉川さんとも何度か打ち合わせをし、内容をつめたときにも、「同じことやってるとね。本質は一緒だよね」と会話してくらい、本質的なことは一緒であると確信しました。
この本質をぜひ捉えていただけると、アジャイルな開発スタイルは、大規模でも、受託開発でも、活用できることができることがいえるのではないかと思います。
アジャイルなプラクティスも、そしてツールも目的を達成するための手段でしかありませんので、そこを見失わずに、目的を達成するために何を行うべきかを考えいくといいのではないでしょうか。
さてさて、IBM/MSのセッション、パネルディスカッションの最後にもお伝えをさせていただきましたが、アジャイルな開発や、アジリティを向上させるために行われているさまざまな改善活動は、企業内、コミュニティなどなどいろいろなところでなされていると思っています。そのパワーをより広く多くの方々に知ってもらえたらと思い、マイクロソフトでも微力ながら、お手伝いできればと考えています。
個人的には、今、やらないと日本の IT 業界の未来がないのではないか?!というくらいの危機感があります。業界のため、エンジニアの今と将来のためにぜひ皆さんのお力もお貸しくださればと思います。
まだ、URL を確保したに過ぎませんが、
にて、枠にとらわれない情報の拠点のひとつとしてご利用いただけるようにしたいと思っています。
タイトルのように、私が登壇した意義があったかどうか・・・それは、ご参加いただいた皆様、そしてその後の口コミや、このブログをご覧の皆様・・・のご判断にお任せしたいと思います。個人的には トラック C を通して、非常により、今後の IT 業界の Kick Off になったと思っています。
P.S.
昨日は、Rationa, IBM Rational 在籍時にお世話になったお客様、パートナー様と再会できたり、元同僚の元気な姿を見れたり、Rational の新しい戦力にお会いできたり、非常に刺激をいただいた日でした。