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ITとビジネスのおいしいところを考察 ~ ときどき開発業務改善ネタ

ソースコードを扱う単位(1)

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ソースコードは開発のフェーズや扱う人(役割)によって扱いたい単位が異なるものです。そんなソースコードについての扱いたい単位を抽象化という名のもとにいくつかご紹介をしてみたいと思います。

ソフトウェア開発にかかわっている方々にとっては、当然ですが、ソースコードへの関心が少なからずあると思います。ただ、ソースコードへの関心といっても、役割によってその関心度合いや価値観というのはさまざまです。

たとえば、プログラマであれば、自分が作成したソースコード、自分が修正したソースコードは、わが子のようにかわいいもので、実装コードだったり、ソースファイルだったり、はたまたソースファイルのリビジョンであったりに関心があります。

では、リリース担当者だとしたらどうでしょうか?もちろん、ソースコードの中身についても関心はあると思いますが、彼らのミッションは、リリース対象を誤りなく、特定/識別し、配置(リリース)することなので、細かいソースコードよりは、もう少しまとまったソースコードの集団であるベースラインに関心をもたないわけにはいきません。

ベースラインという識別単位が重要な背景には、ソフトウェアとはソースコードがたったひとつでも(たった1行でも)変わったら、見た目や挙動なども変わってしまうくらいセンシティブで扱いが難しいということがあげられます。さらにチームでの開発が主流の今日では、たった一人の過ちであってもデグレードや致命的な障害のきっかけとなりかねません。

そうなってくると、一つ一つのソースコードのリビジョンとにらめっこをし、リリースするセットを特定するよりも、いくつかあるベースラインという名のセットの中から決められれば、負担も少なくなりますよね?プログラマにとってもいつの時点のソースコードに対して修正を加えるかということは関心があり、そのいつの時点を示すものもベースラインとなります。

(もちろん、ベースラインを識別するためには、しっかりとしたソースコードのコントロールができていることが前提となります。)

同じソフトウェアを扱うにしても与えられた役割によってミッションが異なるわけで、扱いたい単位の粒度はやっぱり異なるのは自然なことではないかと思います。ある種のソースコード(を扱うときの識別)の抽象化ということになります。

ソースコードを扱う単位としては、ほかにもあります。何回かにわけてどんな単位で扱うのかを考察していきたいと思います。次回はベースラインをもうちょっと考察・・・と考えています。

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