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ポスドク問題についての前向きな提言、理系の観点からの社会全体についての気づきや意見、会社、社会、国に過度に依存しない生き方について綴ります。

一年の計は東証にあり。あの鐘を鳴らすのはあなた。

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一年の計は東証(東京証券取引所)にあり。

ということで、今年最初のブログです。大納会に続いて、大発会にも参加してきました。もっと若い頃は、人並みに神社へ初詣にも出かけましたが、ここ数年は全く行かなくなり、その代わりに東証へ行くようになりました。

イベント流れは、東証の斉藤社長のご挨拶、ゲストの方(本日は自見・金融担当大臣でした)のご挨拶、打鐘、三本締めです。

斉藤社長のお話の中で、
「新しいことに挑戦し、失敗を恐れずリスクを取る姿勢・そのためのシステム作りが大事である。そのことによってでしか未来は切り開けない」という主旨のことを言われていました。起業家や研究者への激励に聞こえましたし、私自身への励ましにも聞こえました。

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かつて立会開始を知らせるために使われていた鐘は、現在、上場セレモニーで新規上場会社の社長さんが鳴らすために使われているそうです。あの鐘を鳴らそうと思ったら、自分の会社を作って上場させないといけないというわけです。

無駄な情報かもしれませんが、その鐘の音は、「ラ」と「シ」の和音のように私には聞こえました。

退場した後、メディアの方に捕まって、「今年の展望は?」 なんて聞かれましたが、全然気の利いたことは言えませんでしたが、頭に以下のようなことが浮かびました。

完全な素人考えなのですが、1ドル=100円で、NYダウが9000ドルの場合と、1ドル=90円で、NYダウが10000ドルだとすれば、円を基準に考えれば変化なしなのに、どの国も自国通貨安を狙って、そのことが株価の上昇につながったとしても、本質的なのかどうかとよくわかりません。ご存知の方がいたら教えてください。
短期的にはよくても長期的なよろしくないと言ったところでしょうか。

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斉藤社長のお話に象徴されるように、確かに厳しい時代なのかもしれませんが、一方で、よい時代になったなとも思います。といいますのも、同じことをやっていて仕事として回った時代というのは平穏でよいことなのかもしれませんが、裏を返せば退屈な時代だったのではとも思います。後になって気づくことかもしれませんが。

社会や会社の安定にしがみついて生きていられることは安全である一方、大半の時間を束縛されなくてはならないわけで、一方、自己責任になる度合いが多くなるかもしれませんが、その束縛から離れれば自由になれるわけで、どっちを取るかということだと思います。前者を取りたくても取りにくくなっているのが今の社会である以上、最初から後者を覚悟していた方が、むしろ無難なのかもしれません。

最後に、着物のお嬢さん方を見て年が明けたんだなと実感できる年初でした。

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