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ノーベル賞受賞者も不良少年少女も境遇は同じ?

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理化学研究所の小保方(おぼかた)晴子・博士のSTAP細胞のニュースで、まず驚いたのは、30歳という若い研究者の仕事という点です。一躍、ノーベル賞候補にもなろうかという報道もあるようです。将来的に実現すれば、日本人女性初で、私大出身者初ということになります。歴代の受賞者はこちらをご参照ください。


記事の中で、「誰も信じてくれないことが、何より大変だった」と博士は述べています。世界的権威の英科学誌のネイチャーに投稿した際にも酷評されたとか。研究者に限らずとも、ビジネスの世界や日常生活においても、周りに理解されないことって多くあると思います。斬新なことをやろうと思ったら、とりあえず理解されないことの方が多い気がします。逆に、簡単に理解されるようなら、元々ツマラナイことかもしれません。


 古くは、地動説を唱えたコペルニクス


天動説が通説として通っていた時代に、観測的根拠に基づいて、地動説を唱えるのは、勇気だけでなく、自分自身に対する絶大な自信があってこそだと思います。従来の説が宗教上の根拠であったり法律で縛れているなら、罰せられることすらあるでしょう。


周りに理解されないというのは苦しいものですし、時として、失笑・嘲笑の対象にもなります。そういう光景を実際に何度か見ておりますし、程度は異なりますが、攻撃されたこともあります。


そんな時は理解されるまで延々と反駁を繰り返すのみです。もしくは、反論要因を全て取り除くことに努めるまでですね、相手に「ギャフン」と言わせるまで。検証が比較的容易な分野・技術であれば、第三者が関与することで、客観性が担保されるでしょうが、そういかない時も多いので、時間がかかる場合もあるでしょう。


逆に簡単なことであればすぐにマネされてしまうおそれもあるので、そんな時はすぐに特許を取得するか、もしくは、技術を決して明かさず、帰納を絶つという方法もあります。


 以前のブログで、「真反対の意見を出して、論点の可能性を広く洗い出し、相手と自分の真意を確認する」の中で、


「ありとあらゆる角度から見て(検証して)、それでも、自分が正しいという結論を出せなければ、正当性を主張できない。逆に、反論の余地を完全に絶てば、相手にギャフンと言わすことができる」という旨の文章を書きました。この段階になって初めて科学になります。


 もう一つは、TBSドラマの「スクールウォーズ」。


主人公の滝沢先生が周りに理解されないことに苛立ち、自宅の椅子を振り上げて、叩き落とそうとした瞬間に、不良少年たちの気持ちが電流のごとく伝わってきたというシーンです。


「誰にも理解されない」という境遇は、もしかしたら、研究者も不良少年少女も同じかもしれません。そこで、粘り強くなれるかどうかの違いだけかもしれません。むしろ、「理解されない」ことこそが、おもわぬ可能性を秘めている証かもしれません。「落ちこぼれ」と同じ話ですね。


 ビジネスの世界ではむしろ例が数多くあると思います。


例えば、ポカリスエット。記事にあるように、当時は甘い飲み物主流で、今でこそ多くの種類がありますが、当時としては異端な飲み物であったと記憶しております。ただ、ビジネスでは反駁というわけにもいきませんので、また別の話題になりそうです。


最後に、博士の「数十年後の人類社会の貢献を意識して研究を進めたい」とのコメントには、特にうれしい気持ちが込み上げてきました。人間が俯瞰できる時間の幅は寿命で制限されていると思われますが、今日明日のことも勿論大事なのですが、その先に、1年後、10年後、100年後と時間を延ばしたときに同じ結論になるのかも、時として考えたいところです。


 「子供のことを考えている親などいない」とならないように。


30歳が若いと申しましたが、調べてみると、2008年のノーベル物理学賞の小林誠・博士、益川敏英・博士の受賞の仕事は、実は1973年のものなので、小林・博士が20代、益川・博士が30代前半の時の仕事でした。



(以下、最近のAll About NewsDig・永松和洋のブログ
Yahoo!ネタりか、ライブドアニュース等への転載分です)

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