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逆行するお金に対する考え方。国は個人を、個人は国を見習うべき?

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逆行するお金に対する考え方。国は個人を、個人は国を見習うべき?

昨日のブログで、「子ども世代の三重苦。子ども手当は、大人手当。」について書かせていただきました。

子ども手当に限らず、国は何かあると、やれ増税だ!やれ国債の発行だと、国の収入を増やそうという発想に立ち、実際に行動を起こし、国民が苦しむわけです。

一方、個人はというと、例えば、ご家庭の専業主婦の皆さんは、おとうちゃんの安月給をやりくりして、家計を回すことに苦心されていたりすると思います。

つまり、収入が足りない時の発想として、

・ 国は、何らかの形で、収入を増やそうとする
・ 民は、何らかの形で、支出を減らそうとする。

という全く逆の発想で動きます。全く不思議といえば不思議です。国の場合には、節約しようとか、収入の範囲内で収めようという気は全くないわけです。民主党が事業仕分けを行って、多少は節約しようという思想があるようにも思いますが、「今年の収入(歳入)はこれだけだから、支出もその範囲内とする」という思想はないようです。もし、その考え方になった時に、国民の生活が果たして危うくなるかはわかりませんが、もし危うくなったとしても、それが本当の国民が耐えるべき痛みなのかもしれません。

国債はいわば国への融資です。「債権回収は楽ではない。「晴れの日に傘を貸し、雨の日に傘を取り上げる」でなければ商売にならない。」

でも書きましたが、今の日本の財政状況のような支出が収入を圧倒的に上回るような企業があった時に、一体、どこの金融機関が融資を行うでしょうか? 国の資産があって、まだ?大丈夫と言っている方の話も拝聴したことがありますが、一次情報に直接アスクセスできたわけではないので、私個人としては、伝聞情報しかもっていませんが、例え、資産があったとしても、このままの状況が長く続くとはとても思いません。全く不思議な状況です。更に、長期金利は低いままで推移していることが日本の国債が信任されていることだという見方もあるようです。

今日のブログの主旨はこの後なのですが、個人であっても、国の発想に立てないか?ということです。つまり、収入の範囲でやりくりするのではなく、国のやり方を見習って、何とかして収入を増やせないかという観点に立てないかということです。それができれば苦労はないよ!という声が聞こえてきそうですが(笑)。

公務員は安定していて羨ましいと感じている方は多いかもしれません。以前に、「公職・公務員は本来、最も損な役回り。」というブログも書きましたが、やはり損な役回りで、公務員は本業以外のことをすることには厳しい規制があるようなので、民間企業にいる方が身動きを取りやすいのではないでしょうか。

私も周りにも、民間企業に勤めながら、自分で少しずつでも違うことをして収入を得ている方が結構いらっしゃいます。こんなご時世ですから、会社だけに頼っているのは非常に不安だというわけです。それに、公務員は安定?な職業の最後の砦のようにも思いますので、いつ不安定になってもおかしくないという、安定という名の不安定があるように思います。

一番手っ取り早いのは、ご結婚されていれば、夫婦共働きですね。ただ、お子さんが生まれれば、そうも言っていられない場合も多いと思うので、それ以外のやり方が必要になってくるでしょう。何十年か前であれば、男性は女性に対して専業主婦を希望している場合が多いのに対して、女性は結婚しても仕事を続けたいと思う人が多かったようですが、最近では、変化が起きて、女性は専業主婦を希望する人が相対的に増えて、男性は女性に共働きを希望するというケースが増えているという、何とも、マーフィーの法則のようになってしまっているのが現状のようです。(という記事がどっかにあったと思います)。

つまり、つじつまの合わないような状況になっているので、その間をとるようなことを考えられないかと考えています。次回以降で、収入を増やす方と支出を減らす方の両面から書ければなと思っております。

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