「だます方よりだまされる方が悪い」は賛否共に筋が通っている?
「だます方よりだまされる方が悪い」は賛否共に筋が通っている?
テレビのワイドショーなどで、後ろ姿が映し出され、音声が変えられて、「だます方より、だまされる方が悪いですよね~」という映像がありますよね。本来なら、そりゃあ、だます方が悪いでしょう? と言いたくなりそうですが、実際はそうとは限らないように思います。
つまり、「悪い」というのが、どう悪いか?というのが大切です。この「どう」の部分によっては賛否共に正しいという理論が成り立つと思います。
まず、賛の方ですが、この場合、だます側にだまされる側が判断を委ねてしまったという点がよくないと思います。
何日か前に「営業マンにツッコミ。営業トークを盗んでしまえ!」というブログを書かせていただきましたが、
要は、何かおいしい話があった時に、その中身をよく調べることなく、相手の言うがままに信じ切って行動を起こしてしまうという点がよくないといえます。
平たく言えば、誰かに甘い汁を吸わすために、わざわざおいしい話をもってくるような人間はこの世知辛い世の中にはいないってことですよね。
そこまで悪どいことはないにしても、世の中には、それに近いことはいっぱい転がっていると思います。
今日からエコポイントが減らされてしまったようですが、
もしかしたら、「エコポイント」もそれに近いかもしれません。純粋に景気対策ということで、よい取り組みだと思いますが、エコって言葉が付くだけで何かいいことをしているような気分になりますね。
以前に「見栄えって、そんなに大事ですか?」で書かせていただきましたが、エコポイントって全然エコじゃないんですけどね。
何か、商品を買おうとする時には、色々と営業マンに質問をしてみるのがよいと思います。質問をするうちに、つじつまの合わない説明がでてきたら、ちょっと怪しいと思った方がいいですね。実際に試したことがあります。案の定、化けの皮が剥がれた感じの時もありました。それと、最初にこちらが色々と知識を持っていることを見せると、営業マンの方も最初から弱いところをしゃべってくれたりします。
うそをつくとか、悪いことをするっていうのは、実は非常に難しい行為です。つじつまの合わないことをあたかも、つじつまの合うことのように説明しないといけないんですから。それはもう至難の業です。
つまり、悪いことをしても一時しのぎであり、長くは続かないんです。
犯罪は全て微分型ですね。その時点でおしまいです。
なので、積分を考えられるのであれば、犯罪は全く起きないでしょうね。
一方、否についてですが、純粋に道徳的に悪いという意味ですね。
エコポイントに限らず、ネーミングに結構だまされているケースって他にもあると思いますので、また次回以降に書かせていただければと思います。