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ポスドク問題についての前向きな提言、理系の観点からの社会全体についての気づきや意見、会社、社会、国に過度に依存しない生き方について綴ります。

結局、ブログで書くネタは2つしかない。

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結局、ブログで書くネタは2つしかない。

誠ブログを始めさせていただいて、4つ目に、
知識の奴隷」というタイトルのブログを書きました。

ここで、「非常識を常識に、常識を非常識に」という言葉を書きましたが、こ
の2つに尽きるのかなと思っています。

つまり、自分がいる業界、自分の周りの狭い範囲では常識だと思っていることが、
一歩外へでると、意外に常識的なことではなかったということがあります。
逆に、他の業界では、常識的なことであっても、
自分の業界では全然そんなことはなくて、むしろ非常識であったりするわけです。

そんな、裏腹なネタを見つけられるとブログで書こうという気になって、
色々と書かせていただいております。

時々、拾っていただくtwitter のつぶやきの中で、
貴重なご意見をいただけることは、
私にとって大変有意義なものでして感謝しております。

そんな中で感じることは、教育・研究職、科学者、ポスドク、という立場は、
シビアな面がある一方で、
社会性がなく、人間的に非常識だという面もあることを痛感しております。

他のビジネスの世界から比べれば、手ぬるい世界という見方もできますし、
極めて厳しい世界という見方もできます。

そんな中、今でも、

(1) 何が自分にとって常識(一般的)で、自分の外で非常識(一般的でない)なのか、
(2) 何が自分にとって非常識(一般的でない)で、外て常識(一般的)なのか

がよくわかりません。

それを見つけるためにやっているのかなと思っております。

会社という1つの組織であっても、
部署によって考え方や文化が異なるということはよくありますし、
科学の世界も、物理屋、化学屋、生物屋で考え方が違いますし、
理論屋と実験屋でも全然違います。

そんな違いを見つけることが興味深いし楽しいし奥深いのかなと思います。

これまでは、自分の中では常識なのに、
自分の外の世界では、必ずしも常識ではないなという内容が
多かったように思いますが、その逆についても徐々に
書かせていただきたいと思っております。

『組織の外に出て身にしみる「信用」のありがたさ』 は、後者の例だと思います。

知識の奴隷」の中で、取り上げた話題ですが、
博士になった人というのは、勿論、専門的な知識を持っているわけですが、
なまじ知識があるばっかりに、
新しいことを何かしようとした時に、できない理由ばかり挙げてしまう、
という点が少なからずあるように思います。

これは、日本電産の永守さんのご講演の時にお聞きした内容で、
耳が痛い話でもありました。

逆に、先入観の少ない、高卒、大卒の方が新しい課題を与えても、
できない理由を並べたりすることをせずに、
まずやってみるという姿勢があるそうです。

これも、ある意味、博士の持っている常識ではありますが、
専門知識を特にもっていない人にとっては、
特に常識と捉えることなく、挑戦できるという例の1つだと思います。

不思議なもので、音楽の練習の時に野球が気になり、
野球の試合の時は音楽が気になる

で書かせていただいた話も、結局は自分の中で閉じていることについて、
常識と非常識を見つける方法ですし、
外国に行け という意味も、日本と外国の常識・非常識について知って来い!
という意味に相当すると思います。

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