社会人になってから接客業を学びたい
~ 本業と副業を結び付けてくれるもの ~
不動産賃貸業を始めるようになって、自分自身の足りない資質に徐々に気がつき始めました。その一つが「接客業」的な要素でした。
自分の物件の入居者様は当然、お客様なので、そういう接し方を是非したいと思っておりましたが、これまで、そのような仕事は一切したことがありませんでした。かといって、今からコンビニでバイトするわけにもいかないので、そこで、見つけたのが、
日本科学未来館(以降、未来館)でのボランティアでした。
博物館や水族館など、正規のスタッフさん以外に、ボランティアの方が展示の説明をされたり、館内で様々な活動をされているケースは色々あるかと思いますが、未来館でも、多くのボランティアの皆さんが活動をされています。
過去にお客さんとして、未来館を訪れたことは5回くらいあったように思いますが、その時は、全然気がつきませんでしたが、何かのきっかけで、ボランィテアさんの存在に気がついたのでした。
自分の本業と副業(不動産)とを最初に結び付けてくれたのが、この未来館でした。
27歳で大学院を修了し、そのまま同じ場所でポスドク生活をしばらく送っていましたので、新卒の学生さんが会社に就職してすぐに受けるような研修、例えば、社会人の心得のような手ほどきは全く受けていませんでしたから、その点も少し期待していましたが、期待通りでした。
未来館は、大勢のお客様にお越しいただいております。年齢層も小学生以下のお子さんから、小・中・高・大学の学生さん、社会人の皆さん、多くの諸先輩の皆さんがいらっしゃいます。
展示の説明以外にも、色々なご案内がありますが、ちょっとだけ、接客業をしている気分になるのが、「~はどこですか?」というお尋ねです。
「トイレはどこですか?」と聞かれて、実際の場所までご案内すると、なんとなく、接客している気分になりますね。
というのが、聞かれてうれしい質問の一つです。
もちろん、店舗での接客とは違うかもしれませんが、それでも、そのようなことを全く行ったことのない人間には、よい経験です。
なんとなく、ディズニーランドのスタッフになったような気分にもなれます。
物件の入居者様への対応や、営業回りでの業者さんとやり取りなど、最初のうちは、うまくできない部分がありましたが、徐々に役立っているように思います。
もう一つ聞かれてうれしい質問は、「何の役に立つんですか?」という質問です。
未来館の特徴の一つは、その名の通り、最先端の科学についての展示を扱っている点です。ですので、直接、我々の生活の役に立っていないと思われる展示も存在し、そのような質問を多く受けます。
まるで、事業仕分けで聞かれそうなフレーズですが、これについては、次回書かせていただきたいと思います。