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男は低音 その場で最高の低い声を出せるトレーニング 「低音マックス・ポルタメント」

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高い声を響かせるのはわりと簡単です。
 
高い声は自然に響きやすく、オーケストラの曲では高い音の楽器ほどよく聞こえてきます。だから高い音の楽器は旋律を担当することが多いのですね。
 
だから、「明るく」「目立ちたい」ときには、高い声を使うのが一番です。
 
しかし、あまりにも高い声ばかりを使いすぎるのはどうでしょうか?
 
最近の大臣にも高すぎる声の方がおられますね。ニュース番組の街角インタビューで、その方の印象を、皆さん一様に「言っていることに内容がない」「ハッキリなんでも言うけれど重みがない」とおっしゃっておられるのが印象的でした。色々と声を変えられれば良いのに、ちょっともったいないなあと思いました。
 
そのかわり、前総理大臣の野田さんは、声で大変得をしておられたと思います。
低くて重みのある温かく響く声。
なんていうこともない一言でも、不思議に深いことを言っているような重みを感じました 
せっかく良い事を言っていたとしても、高い声というのは信頼されにくい声ともいえます。
 
男声のビジネス系ボイストレーニングすると、たいていの方は「低い声を出したい」とおっしゃいます。
 
高い声に比べると、本当に低い声というのは体の条件が必要で、適性があります。
 
しかし、その方が今出せる低い声の可能性を引き出して差し上げることは可能です。
 
それでは、本日は一人でも出来る低い声のためのボイストレーニングをご紹介します。
 

★★低音マックス・ポルタメント★★
 
1、顎を下げて口を開け、舌先が下の歯にさわるようにします。これが基本のポジションです。
 
2、あばら骨の一番下の骨の下あたりに左手を当てる。
 
ポイント:その場所には横隔膜があります。横隔膜を動かすのはインナーマッスルです。筋トレでも、筋力アップしたい筋肉を意識すると効果が高いですね。それと同じ理論です。インナーマッスルを意識できるように横隔膜に近い場所に手を当てます。
 
3、腹式呼吸で息を吸って、 「はあ~ぁ~」と高い声から低い声に向かってポルタメント(音をずり下げる)する。同時に右手を、手の平を上に向けて、頭の上から下に向けて声の高さにあわせて下げていく。同時に、お腹に当てている左手で低い声に向けてお腹をグーッと押していく。(「当てる手」と「下げる手」は左右逆でもかまいません)
 
*ポルタメントとは音をずり上げたりずり下げたりする歌い方で、最初は「あくび」のようなイメージで行うといいかもしれません。
 
ポイント:低い声というのは呼気が必要です。低い声を出そうとして息を緩めてしまうとかえって出なくなります。そのために、低い声にあわせて呼気をうながすために横隔膜を手で押しています。横隔膜を使うことに慣れてくれば手を当てる必要はありません。
低い声というのは響きにくい。一度高い声で響きをつかんでからスムーズに響きを逃さないためにポルタメントで行うのです。
 
(腹式呼吸については記事最後の「関連記事」を参照ください)

 
4、できる人は、一番低い音に達したら「はあ~ぁぁぁぁぁぁぁぁ~」とビブラートをかけてお腹が使えていることを確認。自然にビブラートが出来ない人は、手で横隔膜のあたりをグイグイ押してビブラートをかけても良い。必ずビブラートがかかります。体が覚えれば自然にビブラートできるようになります。

参照記事:良いビブラートの簡単なかけ方とこれができるだけで歌が上手に聴こえるだれでもビブラートがかけられるトレーニング方法
 
ぜひ継続してトレーニングしてみてください。続けると少しずつですがさらに低い声が出るようになります。

なぜ「ポルタメント」を使うのか。
 
それは、人は音程をコントロールする筋肉に気がついていないので、いろいろな高さの音がだせないだけなのです。本当は出るのです気がついていないだけ。その音程をコントロールする筋肉を気がつかせてあげるのにはポルタメントを使うのが良いのです。
下記記事を参照ください。
 
音痴ではない 音程を調節するための筋肉に気が付いていないだけ 筋肉を開発する簡単なボイストレーニング

 
それでは、どうぞ素敵な『低音』を!
 
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