LoRaWANに対応した「Node-RED入門」
1月5日に東京大学・本郷キャンパスで、柏の葉IoTハッカソンの一環として「LoRaWANによるIoTハンズオンセミナー」が開催されました。概略は前回のブログに書きましたので、最後のセッションの「Node-RED入門」をレポートします。様々なセンサーのデータをLoRaWANでクラウドにアップロードした時に、そのデータをどう確認するか? ハンズオンセミナーでは手軽な方法として従来はChromeブラウザのMQTTプラグインを活用していたのですが、ブラウザのアップデートで動かなくなってしまいました。そこで「Node-RED」を使ってみよう、ということになりました。Node-REDなら、Windows、MacOS、Linuxなど各OSで提供されていますし、WebのGUIで直感的に操作でき、簡単です。
センスウェイ社の技術スペシャリストの山口知昭さんが、LoRaWANとArduino開発の新しいフレームワークである「KashiwaGeeks」の解説に続いて、LoRaWANノードに対応した「node-RED入門」を解説してくれました。Node-REDにLoRaWANノードとして「SenseWayノード」と、LoRaWANフレームワークの KashiwaGeeks 対応の parsekgpノード を導入して、WebのGUIで簡単に操作できるようにしてくれました。
Node-REDのインストール手順は、Node.js を以下の手順で導入し、パッケージ・マネージャの npm で Node-REDのインストールを行います。
そして上記のように、parsekgp と sensewayノードを導入します。
ブラウザで Node-REDの画面から、機能(function)に parsekgp と senseway ノードを確認します。
では、LoRaWANのセンサーデータをMQTTで受けて確認するところまでやってみましょう。
Node-REDの画面から左の入力から mqtt ノードと、出力から debug ノードをそれぞれ、キャンバスにドラッグ&ドロップします。
そして、mqtt と debug ノードをつないであげます。次に mqtt ノードをダブルクリックしてMQTTサーバの情報を入れます。(こちらの情報は柏の葉IoTハッカソンで配布しています。)
次にユーザアカウントとパスワードとトピックを設定します。(こちらの情報は柏の葉IoTハッカソンで個別に配布しています。)
これでmqttノードの設定は完了です。次に debugノードを設定します。
debugノードを設定したら、デプロイを行います。
デバッグタブに受信したメッセージが表示されます。
以下の動画では、デバイスへのデータ送信(ダウンリンク)と sensewayノード、parsekgpノードについても解説がされています。
累計で200名以上が参加した柏の葉IoTハッカソン、締め切りは1月22日、発表会が2月17日に行われることになりました。
■[懇親会あり]LoRaWANを活用した大規模ハッカソン、柏の葉IoTハッカソン発表会・表彰式
https://kashiwanoha.connpass.com/event/76617/
LoRaWANのビジネスセミナーに登壇することになりました。『LoRaWANの技術概要と海外での活用事例』の講演をさせていただきます。また、コクヨの久保田さんと、ツグ/コイニーの久下玄さんとIoTのパネルディスカッションもさせていただくことになりました。楽しみです!
■1月17日(水)開催!LPWAを活用する為のIoTビジネスセミナー
http://senseway.net/seminar20180117.html