まとめ:第4回 ジェネレーティブAI 勉強会
8/4(金) 16:00より、一般社団法人 生成系AI協会(GAIS)の「第4回 ジェネレーティブAI 勉強会」が、港区立産業振興センター 11F 小ホールにて開催されました。
GAISの事務局が、X(twitter)にて公式投稿(ツイート)した記事を元に、勉強会の模様をダイジェストでお送りします。
(1)「生成AI協会の設立と今後の活動方針」(上村章文氏)
一般社団法人として法人化した生成系AI協会(略称 GAIS:Generative AI Society)の上村章文代表理事より、GAISの活動方針について紹介。
情報共有や情報交換、企業や組織間の連携をできる基盤を生成系AI協会が主導して、共創イノベーションのエコシステムを構築する。現在、会員募集中。
■ 正会員の御案内(GAIS)
https://gais.jp/official_member_information/
(2)「富士通のAIの取り組みと未来予測」(松本国一氏)
富士通のシニアエバンジェリストの松本国一氏が登壇。
富士通も社内ChatAIを活用中。
Fujitsu Kozuchiを発表、無料公開。
富岳を使って理研とLLMの共同開発を開始。
今後は分散化処理の進行、数十億モデルのLLM開発、ローカル実装のAIモデル増加、常時対応などが考えられる。
今後の動向に注目だ。
(3)「ChatGPTとASTERIA Warpで実現するノーコードのデータ連携」(東海林賢史氏)
アステリア社の東海林賢史氏が金沢からリモートで登壇。生成AI利用を自動化/効率化するにはAPIの利用が効果的。
ASTERIA Warpではノーコードでアイコンを並べて実行するだけで手軽にAPI連携が可能。専用アダプターを使う方法とAPIを直接呼び出す方法をデモを交えて紹介した。
(4)「女性経営者の視点:新規事業におけるChatGPT活用術」(星野翔子氏)
yellow door(株)代表取締役の星野翔子氏が登壇。
エンジェル投資家コミュニティSEVENで新規事業のピッチ作成にChatGPTを活用した。
課題はプロンプト作成に疲弊し、アイディアに磨きがかからないことなどだが仮説構築は最短最速で行えた。
描いた未来に対して技術で方向性を与えられる。
(5)「SHIFTグループが考えるユーザーファーストのChatGPT活用」(綿貫健吾氏)
SHIFTグループ(株)SHIFT PLUSの綿貫健吾氏が登壇。社内ヘルプデスク効率化支援 With GAI、カスタマーサポートサービス With ChatGPT、VOC分析サービスVoice Millを提供。
不完全な応対履歴データの人的補正など、ファインチューニングを行う。独自の行間解析メソッドで可視化・分析し、課題解決へ。
(6)「IBMの描くビジネスのためのAI "watsonx"」(清木 進氏)
日本IBMの AI Solution Services, Data & AI Expert Labs に所属する清木進氏が登壇。
IBMのwatsonx.aiは新しいAI機能を学習・検証・調整・導入できる次世代の企業向けのスタジオ。
基盤モデルライブラリーで最適なモデルを順次公開・提供していく。ノーコードのConversational Searchシステムや注文システムをデモで紹介。
(7) LT:「GPT 実証実験プロジェクトの勘どころ」(遠藤太一郎氏)
ライトニング・トークの1人目は、GAISの勉強会は第1回以来の再登壇の遠藤太一郎氏。(株)カナメプロジェクト 取締役CEOであり、国⽴⼤学法⼈東京学芸⼤学の教育AI研究プログラム 准教授であり、DAO総研のFounderでもあります。
GPTを使うとさまざまなシステム開発が可能。GPTの能力を安定的に引き出すポイントを押さえてプロンプトを作成する。ここに判定用のGPTを使って検証も。
(8)LT:「ChatGPTをMicrosoft Teamsから使う仕組みをノーコードで作ろう」(松本典子氏)
Microsoft MVPの松本典子氏。TeamsにChatGPTのチャンネルを作成。OpenAI GPTコネクタでGPTを利用する。トークンで課金されるのを節約するため、指示は英語で行い、回答は日本語を指定している。今回はポイントのみの紹介。
(9)LT:「ChatGPTと創るCode Interpreterを活用した新しいデータ分析の世界」(我妻裕太氏)
(株)SRA東北/グロウスジャパンテクノロジーズの我妻裕太氏。
ChatGPTの注目の新機能、Code Interpreter により気候データの分析デモを披露。CSVデータを渡してデータを可視化、異常検出化モデルも作成してくれた。
会場では、講演終了後に、懇親会も行われて、懇談しながら、情報交換が活発に行われていました。