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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

ながら族に嬉しいradiko

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 最近では死語かもしれないが、自分はながら族だなぁと思う。普段の生活のさまざまなシーンで、ラジオを聞きながら作業をすることが多い。

 そんな自分に嬉しい実証実験サービスが始まった。AM・FMラジオをPCで聴ける「radiko.jp」だ。PCにラジオのチューナーを加えるのではなく、インターネット経由で通常の放送と同じ内容が聴けるのだ。実際に聴いてみると、ほんの少し遅延しているだけで、ほぼ電波による放送と同タイミングで番組を視聴できる。

 このradiko、サービス開始がアナウンスされると多くの人がアクセスしたようで、しばらくはサイトに接続しにくい状況になった。ラジオなんて最近は人気がないのかなぁと思っていたので、これはけっこう意外だった。

 サービス開始後、このradikoをさらに面白く使うためのさまざまなアイデアが生まれているようだ。

 なかでもやっぱり面白そうだなぁと思えるのが、Twitterとの連携。radikoが登場する前からピーチクというテレビやラジオの放送を聞きながら、感想や関連する話題をつぶやくサイトのサービスはあった。最近では、ここでのつぶやきを番組内で紹介するようなラジオ局も出てきている。このあたりのことができるとインタラクティブ性が高く、個人的には非常に興味深く聴いていることが多い。

 記事によると、radikoはAPIなども公開していない状況なのに、さまざまなサービスが登場しているようだ。今後、API公開なんてことになれば、TVのデジタル放送よりも早くに新たなネットと放送の融合サービスが生まれてくるのだろうか。放送のなかでCMを流すのではなく、PC側のサービスのところで効果的なCMを流すなんていうこともできるかもしれない。

 ただし、このradiko、楽曲や出演者の契約など、権利処理などの面でさまざまな問題も抱えているようだ。そのためにか、視聴できる地域も電波の到達範囲とは異なる形で視聴地域が限定されていたりもする。さらに、当然ながら、現状は試験期間8月31日までの期限付きの実証実験サービス。そのため、9月以降の実用化を目指してはいるものの、期限後にどのような扱いになるかはまだ分からない。

 我が家は天気が悪かったりするとFMの電波の入りが悪かったりするし、今後もこのサービスが続くよう、通常のラジオではなくPCを立ち上げている時にはradikoを使うようにしようかなぁと思っている。Macでもこのサービスは利用できるしね。ちなみにこれ、いまのところはiPhoneでは裏技でも使わない限り視聴できないのがちょっと残念。

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