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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

もれなく鉢植えが付いてきます

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 IBMの広告でグリーンITってことで、例のギル氏がサーバールームを緑色に塗装して「緑化」するというのがあった。グリーンITとか、最近ではエコITなんていうのも見かける。これらも、来年も引き続き流行りのキーワードになることだろう。

 先日のサンフランシスコでのOracle OpenWorldで、デルのマイケル・デル氏のキーノート講演の中身もエコやらグリーンやら。かつてなら、自社の製品がいかに低価格で性能がいいのだっという話が中心だったが、デル氏の「2008年までに、われわれはカーボンニュートラルな企業になる」という発言に会場から大きな拍手が起きるというような内容が中心だったのだ。安く生産してたくさん売ることで業界でリーダーにのし上がって来た企業も、いまやグリーンIT。もちろん立派なんだけど、なんだかどこかこそばゆい感じもしなくもない。

 低消費電力で廃熱量も抑えたという程度でグリーンITというのは、個人的にはいまいちだと思っている。これは「グリーン」や「エコロジー」というよりも「省エネ」であり「節約」、企業にとってはコスト削減に過ぎないのではないか。グリーンとまでいうのであれば、最近流行の「カーボンニュートラル」くらいのレベルまではもってきて欲しいところだ。そう意味ではデルは、2008年にはカーボンニュートラルな企業になるのだというアナウンスをしているので、やる気あるんだよなぁとは思っている。というわけで、今後のデルの活動成果が楽しみでもあるのだ。

 というような話題で友人と酒を飲んでいたら、そうならばサーバーの上に植物植えちゃうとかどうよみたいな話に。それでサーバー冷やせないかとか、すぐ枯れちゃうだろうとか、Co2の吸収なら海草とかのほうが効率よさそうだから水槽付けるとかどうよ、みたいな馬鹿話に発展してしまった。まあ、これらは実現してもしょうがないかもしれないけど、サーバー1台購入するともれなく鉢植えが付いてくるというのはどうだろう、と素面になってから真剣に考えてみたりもした。サーバールームでも生きていけるような、苛酷な環境に強い植物はいったい何だろう。

 新たに発売される製品がエネルギー効率がいいというのは極当たり前のことで、グリーンITというのならばもう一歩踏み込んだソリューションではあってほしい。来年はグリーンITについて、そのあたりの観点に着目して追いかけてみたいと考えている。

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