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「小学生でもできるAndroidアプリ開発講座」は、本当に小学生でもできるのか!?

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前回のエントリー「小中学生とプログラミング(2012/12/09)」の中で、少しお知らせさせて頂きましたが、昨日(12/29)、パソコン教室で、会員ではなく一般の方を対象に、第2回「小学生でもできるAndroidアプリ作成講座」を開催しました。

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MIT(マサチューセッツ工科大学)メディアラボのApp Inventorというツールを利用して、アニメーションやゲーム(スロットマシン)など、3つのアプリを2時間で作るハンズオン(実習形式)の講座です。
App Inventorは、画面に部品をドラッグ&ドロップで置いたり、ブロックの形をした部品の機能をパズルのように組み合わせていって、楽しみながら、アプリを作ることができる開発ツールです。
「小学生でもできる」ということなので、それを講座名に付けさせてもらいました。

6月にも一度、開催したのですが、そのときの最年少は高校生で、小学生の参加はありませんでした。
今回は、小学生が2名も参加!最年少は小学五年生!!
小学五年生の男の子は、自ら「プログラミングがやりたい」とお母さんに相談して、インターネットで探してもらい、SVラーニングのページに辿りついたそうです。最近何かと小学生のプログラミングが話題になっているだけありますね。

さて、「小学生でもできる」と謳われているApp Inventor、本当に小学生がアプリ開発できるのでしょうか。
2年前、まだ下の娘が小学生の頃、App Inventorを使わせてみたことがあるのですが、そのときは、一度、指示をしながら作らせたら、2回目は、ほぼ一人で作ってしまいました。(そのときの様子を紹介したエントリー:「素人でもレゴを組み立てるようにAndroidアプリが開発できるGoogle『App Inventor』、その実力は?(2010/10/14)」)
その経験があるので、大丈夫だとは思っていたのですが、果たして、蓋を開けてみると・・。

「それでは、今度は、ここに画像を表示します。まず、“image”をここに持ってきてください」
わたしの声に合わせて、一つ一つの手順を書いたオリジナルのテキストを見ながら、ちゃんと進めていきます。
メニューや、部品の名前が英語なので、探しにくそうにはしていますが、形や色などを頼りに、見つけていきます。タイトルなどのちょっとした文字入力は、お母さんに手伝ってもらったりしていましたが、ちゃんと一人で、1つ目、2つ目とアプリを作ることができました。

でも、パソコンでスマートフォンのアプリを開発する、という以前に、2時間、集中して作業をする、というのは、小学生にとっては大変なことなんですね。休憩を挟めばよかったかな、と後で思ったりしたのですが、3つ目のスロットマシンは、1時間くらいかけて、3段階で完成させる長丁場。この辺りから、お母さんが作業をする割合が高くなってきました。

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それでも、最年少の男の子は、さすがに、自らプログラミングをやってみたい、と希望してやってきただけあって、一人で頑張って作り続けています。

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時間はちょっとオーバー気味になってしまいましたが、無事、スロットマシンをすべて完成させることができました。

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最年少の男の子に、「ご自宅でも、ぜひ、やってみてくださいね」とテキストをお渡ししたところ、「わたしはダメだからお父さんに見てもらってね」というお母さんを制して、「もう、一度やったから一人で大丈夫」と頼もしい言葉が返って来てました。

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