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【妄想記事】「ロゴレス・アクオス」登場

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このエントリはフィクションです。本記事に登場する会社名や個人、架空のサービスは、現実の会社や個人などとは一切関係ありません

Comics25_loシャープは2月22日、テレビ局のロゴを消せる機能を搭載した「ロゴレス・アクオス」を3月下旬より発売することを発表しました。同社の人気液晶テレビの上位機種およびブルーレイレコーダー「アクオス」シリーズの新機能として、局ロゴを消す機能(ロゴレス)を搭載したものです。

局ロゴの消去には自動モードと手動モードがあり、自動モードでは局ロゴの位置やサイズを自動検出して消去します。ロゴに隠された部分は周囲のイメージ情報などを使って補完することで、局ロゴを見えにくくします。手動モードでは、消したい場所と大きさ、補完方法を細かく選択し、指定したチャンネルにプリセットすることで、チャンネルごとに細かく調整できます。なお、局ロゴの消去はテレビ放送やレコーダーに記録された番組を表示する際にのみ行われます。アクオス・レコーダーでロゴを消した状態で番組を保存することはできません。

コマーシャル前後に表示されるようなムービングロゴ(ロゴがアニメーションで表示されるもの)では効果が薄いというものの、ほとんどの局ロゴは静止イメージです。説明会で行われたデモでは、ときおりノイズが気になることはあったものの、アナログ放送時代のようなロゴのない映像を楽しむことができました。イメージ処理のために通常のデジタル放送に比べて、数秒ほど処理時間がかかるためチャンネル切替などで多少とまどうこともありましたが、実用上の効果は大きそうです。

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局ロゴが表示されている状態

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自動モードで局ロゴを消した状態

同社では「地上デジタル放送が始まって以来、アナログ放送時代にはなかった局ロゴが常時表示されるようになり、作品の楽しみが損なわれています。局ロゴは、録画した映画や番組が不正に流通されることを防止するために表示されているのですから、自分で楽しむときにロゴを消すのは問題はありません」としています。ロゴレス機能は特許を取得しており、他社へのライセンスも検討されているそうです。

ただし、テレビ局からの反発に配慮してテレビコマーシャルではロゴレス機能は宣伝されません。あるテレビ局の関係者は「自動コマーシャルカットと同じで問題を感じるものの、ロゴを消して録画するわけでもなく影響は限定的だと期待したい。大スポンサーを相手に裁判沙汰も難しい」と語り、当面は静観する構えです。シャープは「エコポイントやアナログ放送の終了後のテレビ不振を打開し、テレビの買い替え需要を促進する起爆剤としたい。海外メーカーと差別化する機能としても十分」と期待を寄せています。

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