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リストをツクル、チカラ

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すでに、ほかのブロガーの方が書評を書かれていますが、私も堀内さんの『リストのチカラ』が届いたので読んでみました。まず、面白いと思ったのは本の構成(第1部)が「見開きでリスト(右ページ)+解説(左ページ)」×10個分×5分類となっていて、まさにリストのネストになっているということです。この中に、2項目しかないリストから32項目あるリスト(さすがに詰め込みすぎか?)まで、さまざまなリストが詰め込まれています。1000個近くにもなるリストの中から、これらを選び出すのは大変かもしれないけれど、たしかに楽しい作業だったでしょうね。お気に入りのリストである「後藤田五訓」が採用されなかったことに、少しさびしさを感じつつも^_^;、まずは構成の妙に惹かれました。

さて、エバンジェリストとは、つまり技術を説明してまわるのが本業です。実のところ、このためのプレゼンテーション(PowerPoint)作りというのは、まさにリスト作りのようなものだと言えます。そう思っていたら、第2部でちゃんと触れられていました。そう、論理展開は重要ですね。あと、少しの笑い:-) プレゼンテーションは一つのリストだけで構成されているわけではないので、リストの中の1項目をさらに細分化したリストを作りますし、必要ならば色々と化粧(図とかアニメーション)も入れます。でも、伝えるべきポイントをリスト化するのは、重要なスキルです。

さて、私が気に入ったリストは「記憶に残る学び方」。最後が黒く塗りつぶされていますが^_^;、これは実感ですね。教えることは、自分が学ぶよりもはるかに大きな責任を負いますから生半可ではいられません。

もうひとつは、「大きな決断をするための、5つの問い」。なんと堀内さん自身の作品ではないですか。4番目に「(尊敬する人の名前)なら、どう決断するだろうか?」という項目がありますが、何かの判断を下すときに、(尊敬しているかどうかは別にして)「誰それさんなら、どう考えるだろうか」と考えてみるのは、とてもいいことだと思っています。

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