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11億円のドメイン名

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とっくに再燃しているドメイン名バブル」で取り上げたとおり、ドメイン名への投資はかつてなく激しいものになってきています。それでも今年は半年が経とうとしているのに、あまり大きな取引を聞かないと思っていたのですが、ほんの1ヶ月ほど前にビッグディールがありました。

ドメイン関係の情報を扱っている DN Journal の 5月22日付け記事 "Porn.com Sells for More Than $9.5 Million in Deal Moniker Claims Is Largest Cash Sale Ever" によれば、Porn.com が 950万ドル(約11億円)で取引されたようです。これまでの最高額は sex.com の 1200万ドル(ただし現金+株式)ですが、売主(Moniker)のコメントによれば現金取引におけるこれまでの最高額だそうです。この売主は良質のドメインを多数所有しており、しょっちゅうランキングの売主側として登場しています。

たかがドメイン名にこんな大金を出してどうするのか、と疑問に思われる方もいらっしゃるでしょうが、この記事によれば支払われた額は「このドメインが年間に稼ぎ出す利益の5~6倍」だそうです。つまり、元々 Moniker はこのドメイン名を所有しているだけで年間2億円の利益を上げていたわけです。将来どうなるかわからない、という不安はあるのですが、今100万円出せば、半永久的に毎年20万の利益を稼げるようになると思えば(←これだけ読むと、かなり怪しいですが)悪い投資ではないでしょう。

もっとも、こういう“グレート”なドメイン名を所有しているのは、早い時期からドメイン名の価値を見出してきた人・組織であり、なかなか庶民の手の届くものではありません。また、ドメイン名によるアフィリエイト収入が、ほんとうに「半永久的」なものだという保証はどこにもありませんので、こうした分野に興味をお持ちの人も“財産”を掛けて取り組んだりしないほうがよいでしょうね。

参考記事「Domain Name 2.0: 次世代のドメイン名ビジネスモデル

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