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世界から憧憬される骨太なニッポンになろう。カリフォルニア発日本応援歌

英語でコーヒータイム(30) 出張の際に気を付けたい習慣の違い

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日本育ちの私もアメリカ生活の方が長くなり、日本からの訪問客があって改めて、生活習慣の違いや英語にならない日本語の存在を実感させられます。

例えばトイレのドア
アメリカでは、ホテルや家庭の洗面所のドアは使っていない時は半開きになっているのが普通です。扉が閉まっていれば「使用中」とみなすのです。ところが日本やイギリスなどでは、通常洗面所のドアは閉めておきますよね。(イギリスでも、オフィスの洗面所等、共同で使うようになっている場合は「個室」のドアは通常開いているようでうが。)

ドアと言えば、出入り口のドアの使い方も日米では大きく異なります。
アメリカでは、後ろを振り返り、他に誰か入ってくる人が居ないかどうかを確かめます。もし誰かいたら、その人がドアのところまで来るまでドアを開けて待っていてあげるということが通常です。(その人の「到着」までに数歩以上あると、いつまでドアを開けて待っていてあげればよいのか微妙な状況にはなりますが。)
ところが日本では、すぐ後ろから来る人がいても、ドアを持っていてくれないために、自分の鼻先でドアが閉まるということがよくあります。
建物のドアのみならず、エレベータも同様。

もう一つ、とても気になるのが食事の際のマナー
箸の代わりにフォークとナイフを使うことには慣れて来た日本人ですが、たま~にナイフで切ったステーキをそのままナイフに刺して口に持っていく場面に出くわすことがあります。

それは非常に稀なケースだとしても、よく見かけるのが、手を伸ばして塩・こしょうを取るという行為。他人の前に手を伸ばして、物を取るというのはお行儀が悪い行為のようです。
手を伸ばせばすぐに届くような距離であったとしても、隣の人の目の前にある塩・こしょうは ”Would you pass me salt & pepper?” と言って、渡してもらうことが必要です。

同様に、コーヒー用のクリームや砂糖も, "Would you pass me cream and sugar?" と言ってまわしてもらいます。

Excuse me と言って手を伸ばすことは控えましょう。

体が触れることもアメリカ人は気にします。
毎日、満員電車に揺られている日本人にとっては無頓着になりがちですが、まだあと数人は乗れそうなエレベータでも、乗ったら他の人と体が触れそうな場合には、"I will take the next one." と言って乗り込んで来ないのがアメリカ人です。
人混みの中では、体が触れないように気をつけたいものです。そして触れてしまったらすかさず "Pardon me." とか "Excuse me." と言うようにしましょう。知らんぷりはいけませんよ。

フォーク並びと言う表現があることを私は知りませんでした。でも言いえて妙な表現です。代表例がATM。一列に並んで待って、空いた機械のところへ進むという方式。窓口ごとに並んでしまうと、早く進む他の列に対して腹が立つことがありますが、フォーク並びなら、そのような「不公平」もないというもの。
アメリカ人はけっこう、まじめに列を作り、おとなしく(辛抱強く)並んで待つ習慣があります。横入りしていないかどうか、注意しましょう。
気をつけたいのは、ホテルのフロントデスク。フォーク並びをしているのに、直接窓口に歩み寄ってしまうと、係りの人は「列の後ろに並んでください」とは必ずしも言いません。でも列に並んで待っている人からは嫌な顔をされますよ。周囲を確認してくださいね。

喫煙できる場所が限られてくるようになりました。特にカリフォルニアはルールが厳しく、レストランはもとより、バーでも喫煙できなくなっています。(たまに、自分のアパートでもダメという場合すらあるのです。)
喫煙は、喫煙コーナーに限られると思っていたほうが間違いなさそうです。建物の出入り口付近、数メートルは禁煙となっている場合もあります。せっかくのタバコをゆっくり楽しんで吸うためにも、灰皿の用意されている喫煙コーナーを探しましょう。

そして、吸殻のポイ捨ては決してしないようにお願いします。カリフォルニアでは通常、4月以降一滴の雨も降らず、超異常乾燥注意報状態が約7~8ヶ月続きます。車の窓から投げた吸い指しで高速道路を含む道端の枯れ草に火が付くことが珍しくありません。そもそもポイ捨ては喫煙者としてのマナー違反ですが、自分のポイ捨てが山火事の原因になる、ということも忘れないでくださいね。

At last but not least,

お願いですから、会議中に居眠りをしないでください。
アメリカでは、会議中の居眠りが相手に対して一番失礼なことなのです。相手に対する「この上ない侮辱」なのです。「お前の話は退屈で聞いている気がしない。」を態度で示してしまっているのですから。
「時差があってどうしても眠くなってしまう」が言い訳になったのは、まだ海外出張が珍しかった時代のこと。このグローバル社会において、ジェットセッターと呼ばれる世界を股にかけたビジネスマン社会では、「時差」なんて言い訳にならないのです。

眠くなりそうだったら、コーヒーのお代わりをする振りをして席を立つとか、そのまましばらく立ったままセッションを聞くという方法もあります。早めに眠気防止対策を取っておくのも一案です。例えば Mountain Dew というソフトドリンクは、グラスで飲むとその黄色い液体がなんとも不気味ですが、カフェイン量が多く、眠気対策にはバッチリ効きます。コーヒーではなく、エスプレッソを飲んでおくと言う方法もあるでしょう。

前の晩、夜更かしをしない、飲み会はほどほどに切り上げるなどの配慮も可能です。

ただ座って聞いているだけではどうしてもまぶたがくっついてしまいますので、積極的に質問をするとか、何かコメントするなどの声を出す方法も効果があります。(どんな会議でも通訳が眠くならないのは声をだしているから。)

隣で意識を失っている同僚がいたら、携帯を鳴らしてあげるとか、脛を蹴飛ばす!?とかして、取引先の相手に失礼にならないようにお願いいたします。









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