映画 ドリーム、前向きに生きる素晴らしさ
米国の有人宇宙飛行を実現させるマーキュリー計画を題材にした映画「ドリーム」(原題:Hidden Figures)の試写会の案内をいただき、鑑賞してきました。ド派手な展開はないものの、いい役者の演技と演出でぐいぐいひきこまれました。素直に感動できる作品です。
マーキュリー計画と言えば、1983年制作の映画「ライトスタッフ」を思い出しますねえ。こちらは、宇宙に飛び立つパイロットに焦点をあてたものでしたが、そのドラマの影にもうひとつのドラマ、今回の「ドリーム」があったのですね。
過酷な訓練シーンや超音速の飛行シーンが迫力あった「ライトスタッフ」はどちらかというと男臭い映画でしたが、「ドリーム」は女性が大活躍する映画です。黒人であること、女性であることが虐げられていた時代、そんな中でめげずに前向きに、時にはしたたかに、強く生きていく姿はとても感動的でした。人種や性差別を受けても悲観的というより、あっけらかんとして、またはその時代の生き方として受けいれているようでもありました。ただ、この映画の3人の主人公は、そこから抜きん出て「最初の一人」になろうと努力します。彼女たちのように、最初の一人がいたからこそ、今、いきいきと生きる人たちがいるのだなあと大変勇気づけられました。タラジ・P・ヘンソン、ジャネール・モネイ、オクタヴィア・スペンサーがとっても魅力的で3人の演技を堪能するだけでも観る価値ありです。
そして、もう一つ、私のようなIT企業に勤める者からすると、大型汎用コンピューターのメインフレームの黎明期の姿がたまらないですねえ。IBM視点の予告編もあるんですよ。(笑)
久しぶりのケビン・コスナーもいい役所で出てましたね。
ITとダイバーシティーの観点もあるこの映画。弊社ホームページ上の特設サイトもぜひご覧いただき、予習・復習していだけますと幸いです。
マーキュリー計画をパイロット側の視点で描いた映画「ライトスタッフ」を観てから「ドリーム」を観るのも一興かと。ただ、この映画、長いですけどねえ。観たことがなくても、きっとテーマ音楽は聴いたことがあるのでは?
ライトスタッフ 製作30周年記念版 [Blu-ray] ワーナー・ホーム・ビデオ 2014-06-04 売り上げランキング : 836 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
映画「ドリーム」、劇場でもう一度観ようと思います。
9月29日より公開です。お近くの劇場でぜひご覧ください。