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ITが無いと生きていけないのに、アナログな日々

健さんは、特別で別格

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最近はちょっと見る本数が減りましたが、映画が大好きで、以前は年間100本ほど映画館で映画を観ていました。そんな私にとっても、やはり高倉健は特別な存在です。邦画は、普段テレビでよく観ている俳優さんが出演されるケースが多いですが、健さんは、映画でしか観られない(テレビドラマは数えるほど)、まさに銀幕の大スターでした。正直、演技力という意味では、森繁久弥や三國連太郎の方が圧倒されることが多かったですが、存在感というか、大スターのオーラというか、寡黙で一途な男性像というのは、私も含め多くの人の憧れだったと思います。そして、やっぱりなんと言ってもかっこいいです。

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昔、買った写真集を本棚から引っぱり出してきました。絵になる男ですよねえ。

健さんの映画、たくさん観ていますが、一本挙げるとしたら、やっぱり「幸福の黄色いハンカチ」です。初公開当時、小学生でしたが、ちょうどうちでも映画に登場するマツダのファミリアを購入し、親近感があって観に行った記憶があります。桃井かおりと武田鉄矢のやりとりに大笑いしながらも、ラストシーンで泣いてしまいました。そして、この映画、その後も何度も何度も観ていますが、やっぱりラストでは涙が頬を伝います。

名画座や映画館でリバイバルされる度に何度も見に行きました。年を経て観ると、ラストよりもむしろ、健さんが車の中で独白する場面にジーンとくるようになりました。

「俺にはこの女しかいない。
 こいつと一緒になれなかったら俺は二度と幸せになんかなれない。
 初めて出会ってそう思った時から
 口をきくまで半年もかかってなあ」

この台詞を吐く時の演技は、胸がつまります。主人公がどんな人物であるか、映画では徐々に明らかになっていくのですが、この台詞ひとつで何時間かけても描けないこの男の素性というものが言い表されて、忘れられない場面です。

高倉健の映画を観るために、封切り初日に映画館に並んだあの頃を懐かしく思い出しました。

いつかは来るって分かっていたけど、日本映画界の喪失は、とてつもなく大きいです。私の心にもぽっかり大きな穴が空きました

健さん、素敵な映画、思い出をたくさんありがとう!

これからも映画で会えますよね。

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