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ITが無いと生きていけないのに、アナログな日々

IBMも出品しています 「東京オリンピックと新幹線」展

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現在、東京両国の江戸東京博物館で開催されている「東京オリンピックと新幹線」展に、日本IBMからも関連資料を出品しています。2020年の東京オリンピック開催も決定し、また1964年の東京オリンピックからちょうど50年という節目の年にふさわしい展覧会ですね。新幹線も開業から50年です。

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展示会場は、写真撮影が禁止でしたので、社内に残っていた関連資料を少し並べてみました。実は、私も初めて手にするものばかり、こんなに記録資料が残っていたんですね。見始めると止まらなくなり、あっという間に時が過ぎて行きます。

この大会でIBMは、競技成績の速報と公式記録の収集作業をコンピューターで支援する、日本初の「リアルタイム・オンライン競技速報システム」を構築しました。1960年代以前の記録集計はバッチ処理で行われており、公式記録の確定には大会終了後数カ月を要していました。新システムは、種目や選手情報、スケジュール、試合結果など、当時としては類を見ないほど膨大かつ多様なデータを即時に分類・計算し、速報を支えました。今となっては、当たり前に行われていることですが、50年前は大変画期的なことでした。

Cimg3532こちらは、会場でも展示している実際の記録が打ち出されているプリント用紙です。

Cimg3530こちらが、当時のオリンピック会場とIBMのデータセンターおよびプレスセンターの図です。IBMのセンターは、日本青年館に置かれていました。データセンターと各会場とは通信回線で結ばれ、データが集計され、プレスセンターのテレタイプに自動的に速報されました。結ばれていたのは、データセンター周辺のみならず、馬術の軽井沢など遠隔地の会場も含まれていたそうです。

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IBMに贈られた感謝状と閉会式のチケット。展覧会全体を通して、当時のデザインが素晴らしいと思いました。亀倉雄策氏がデザインしたポスターやオリンピックロゴの美しさは秀逸です。

この秋、こちらの展覧会に行かれた際は、IBMの展示もご覧いただけましたら幸いです。


東京オリンピックと新幹線
~11月16日(日)まで
江戸東京博物館 1階展示室にて

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