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ITが無いと生きていけないのに、アナログな日々

加藤 雄太 展 —永遠と一日—

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以前もこちらのブログでご紹介したことがある、加藤 雄太さんの個展に行ってきた。今回のテーマ・タイトルは、「永遠と一日」。先日、事故で亡くなったギリシアの映画監督テオ・アンゲロプロスへのオマージュなのかな。

これまでの彼の作品は、緑を使ったものが多かったけれど、前回は、結構「黒」が多様されていて、その変化に少し驚かされた。今回は、大作で緑の復活があった。
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写真だと分かりづらいけど、絵の下半分の描写は、緑色の何かが蠢いているようだった。その蠢きは、縦横無尽に繁殖する細胞のようにも見えた。キャンバスに岩絵の具だが、上段はまるで和紙に滲んでいるかのようだ。下地の色を削って見せたり、現れて見える色彩が面白い。

他にも舟をモチーフにした絵画群も印象的だった。舟は、水面を漂うような、空中に浮かぶような、荒野に打ち捨てられたような不思議な形で存在している。石に描いたのかと見間違うほどの不思議な質感も岩絵の具ならではか。

ぜひ、行ってみて体感してほしいのが、絵のある空間だ。そして壁にかかった絵の配列。大小様々な絵が奏でる調和が彼の作品展の魅力でもある。

加藤 雄太 展 —永遠と一日—』
 2012年2月13日(月)〜18日(土)
 11:00〜19:00(最終日のみ17:00まで)
 会場:ガレリア・グラフィカ bis

絵は、購入できるよ。気に入ったものがあれば、ぜひ。

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