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ITが無いと生きていけないのに、アナログな日々

さまざまな人生を垣間みた "Know No Limit" Charity Concert 2011

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舞台には、昨年29歳の若さで急逝した渡辺淳さんの遺影が。脊髄損傷者の社会復帰を支援する彼の意志を継ぐ有志によって企画された追悼コンサートだ。その中には、自らも神戸で阪神大震災を経験したピアニストのTEMPEIさんもいた。

コンサートは、ヒップホップ・ユニットのINNER THOUGHTSからスタート。彼らは、故渡辺淳さんの幼馴染みだそうだ。故人の思いを言葉に託した"Know No Limit" が披露された。ラップとかヒップホップとかを聴くのは実は初めてだったので新鮮だった。

次いで、国際せきずい損傷リハビリテーションの代表である 伊佐拓哲さんが自らの協会の活動と渡辺さんの偉業を紹介した。伊佐さんは、脊髄損傷を負っており車いすで生活している。渡辺さんは、親友である伊佐さんのためにアメリカに留学し、脊髄損傷回復スペシャリストの資格を取得した。彼が脊髄損傷者のために尽くしたのは、伊佐さんへの友情がきっかけだったのだ。これがすごい。

続いて、登場した女性は、2006年の渋谷の温浴施設の爆発事故で脊髄損傷を負った人だった。医師からは、「生きているだけで奇跡、一生歩けない」と言われたそうだ。一時は生きていることの意味を失いかけていたが、渡辺さんとの出会いで再び、前向きな人生を歩みだした。

さまざまな人生があって、いろんなことが重なりあり、それが時に不幸で、時に幸福である。時に涙があり、その後で笑顔がやってくる。人生は、その繰り返し。そんなことを思った。

そしてTEMPEIさんの登場。披露した曲すべては、彼が作曲したものだ。優しく、強く、美しい、そんな演奏だった。曲の合間のトークで、彼の穏やかで優しい人柄が伝わってきた。
震災後に作曲した2曲も披露された。圧巻は、「フレイム」だったなあ。もう手と腕がものすごい早い動きで、まるで千手観音の腕の残像のようだった。
そしてラストは、このコンサートのために作詞(初めて作詞されたそう)・作曲された「Miracle is in the Method」をシンガーの梶原ひろみさんをゲストに迎え披露。アンコールでは、出演者・スタッフ全員が舞台に上がり、観客と一緒にこの曲を合唱した。

さまざまな思いと人生が交差したコンサートだった。

このコンサートの実現に尽力されたTEDxSeedsの伊藤さんに挨拶してから会場を出る。

一緒にコンサートに来ていた友人とりんかい副都心線に乗り新宿へ向かう。恵比寿駅に電車が入りかけた頃、車両が二両ほどホームから外れて停車。乗っていた電車が人身事故を起こしたというアナウンスが流れた。窓の外にホームが見えているのに電車から降りることができず缶詰状態。暫くして、電車の一両だけ扉が開いたので、そこから降りる。家に帰ってからWebでニュースを見たら、60〜70歳代の男性が線路に横たわって轢かれたそうだ。自殺だったらしい。ここでも人生というものを考えさせられた。

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