常に我が身を振り返る
筆者の好きな論語の言葉に、
「吾、日に三たび吾が身を省みる」
という表現があります。
意味は見て読んだごとく、一日に三回、自分の身を振り返って反省すべきところは反省する、という内容の言葉です。
なぜ好きなのかというと、人はうまく行っていたり、一時の成功を収めるとおごりが出てきてしまい、ついつい初心を忘れてしまって、有頂天になって隠れていた欠点が急に出てきてしまうことがあって、戒める意味も込めて作られた奥深い言葉だからです。
今回紹介したのは、たまたまあるプロ野球選手が自分が実績を出しているのにも関わらず、本題のような努力を怠っていないという言動を聞いて感心したからです。
選手は広島カープの鈴木誠也外野手(内野手)です。
同選手は昨日時点で、ホームランが29本でセリーグ5位、打点も同5位、打率は同2位と将来三冠王を狙えるような潜在力を発揮しています。
聞くところによれば、高卒を経てプロ入り後4年の時点(22歳)で、ここまでの成績を収めた選手は希有で、高校時代は投手で打者に転向したのにも関わらず、非凡な野球センスを見せてくれているのです。
筆者が何に感心したのかと言えば、ここまでの野球選手が、「毎日、バットのスイング練習である素振りを欠かさない」と語っていたからです。
理由がまさに論語調であり、「いくら調子が良くても気付かないうちに崩れていくのがバッティングだから」、と言うのです。
とにかくどの分野でも成功している人ほど、毎日の反省を忘れないと思っています。
人には見せない裏の自分の姿ですが、スポーツであれば基礎練習、ビジネスマンであれば日記を毎晩書き続ける、などが効果的だと思っているのです。
ちなみに私は日記を書き始めてようやく5年になりました。
3年連用式日記の2冊目で、過去の自分を振り返ることができるのでお薦めです。