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ペッパー、いざ海外へ

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softbank.jpgのサムネイル画像最近、何かと話題を振りまいているソフトバンク。
一番の旬な話題は、孫社長がしばらくCEO職を続投することを決めたことによって、同社を離脱することになった副社長のニケシュ(アローラ)の行方でしょうか。

あれだけの高待遇で三顧の礼にて迎え入れられたニケシュでしたが、2年の勤務で同社を去ることになった件は、不思議な印象を残してくれました。

実は今回取り上げる話題は、ソフトバンクの後継問題ではなくて、人型ロボットpepper(ペッパー)についてです。

発売以来1年、これまでは国内市場向けへの提供がほとんどだったので、ここにきて次々とグローバルIT企業と組み始めて、明らかに世界に照準を合わせ始めたのです。
米グーグルや同IBM、さらには同マイクロソフトとの提携がそうです。

例えば、グーグルとの提携ではアンドロイド向けに開発された100万以上のアプリをpepper上で動かすことができるようになるそうです。さらにアプリの開発者も現在の100倍以上に増えて、相乗効果を狙います。

相乗効果は、国内市場だけにとどまるのではなく、オープン化を目指して世界中からpepperを動かすムーブメントを起こしたいという野心を先導してくれます。

いずれにしても、国内各社の国産製品が従来より失敗してきた世界進出という目標に向けて、pepperにのしかかる期待は尋常ではないくらい大きいのです。





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