トヨタとウーバーとの提携が持たらす未来の姿
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少なくとも10年前には考えられなかったような異業種企業同士の提携が、今の時代では当たり前になってきました。
典型例が、グローバル世界を舞台に強い自動車メーカーが次々と配車アプリを提供する企業に出資をし始めた構図です。
こうした流れに、トヨタも黙っていられなくなりました。
業界最大手の米ウーバーテクノロジーズと資本・業務提携するとして金融子会社を通じて数十億円規模の出資を決めたのです。
大手自動車メーカーにとって、出資先が部品メーカーや電子機器メーカーどころか、メーカーではなく何も自社で製造していない、インターネット上のアプリだけで勝負している企業に次々と億円単位のマネーが流れ込んでいく姿には、予想されたとはいえ、いよいよ時代が変わり始めたという印象しかありません。
これらの動きによって、今すぐ私たちの生活が劇的に変化して、対応を迫られるという訳ではありませんが、5年先くらいを見据えると自動車が売れない時代になり、国内最大雇用を抱えるだけに自動車関連業界に携わる膨大な人たちの雇用が失われていく、という流れがまた1つ確実になったのだけは間違いありません。
自動車各社は、製造販売に変わる収益モデルとして、ライドシェアのドライバーにリースで車両の提供を行うことを目指すなどの方向を目指していくのです。
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