日立の組織再編を見る
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昨日付けの日経産業新聞によれば、日立は新年度から現在の製品別になっている組織を、顧客別に再編成することを決めたようです。
目的は、世界市場でのライバル視しているGEや独シーメンスに対して、日立が強みとしている他社にはないIT部隊を自前で抱えている点を前面に押し出す腹づもりのようです。
そのために、単なる製品売りのビジネスではなく、ビッグデータ解析や人工知能(AI)などの高度なIT技術が全社を支える仕組みに再編するのです。
日立にとって情報・通信システム部門は稼ぎ頭で売上高や営業利益、部門従業員数、研究開発費に至るまで他部門を圧倒してきたという事実がある中で、敢えて同部門が解体される、という荒療治に挑むのです。
これを勇気を持った大規模な事業変革と呼ばないで何をそう呼べるのでしょうか?
世界を取りに行く日立の決意を見ることができる大英断だと思うのです。
余談ですが、同社は日本以上に欧州を中心とした世界での評価が非常に高い企業であることは、意外と知られていません。
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