米独を追い上げるか、和製IoTコンソーシアム
ドイツでいえば国が主導して進めている"インダストリー4.0"は、第四次産業革命を唄っているだけあって、話題をさらっています。
これに対して負けじと進めているのが米国で、GEなどの大手企業が中心になって"インダストリアル・インターネット・コンソーシアム(IIC)"を立ち上げました。
米国のIICでいえば興味深いのは、独企業であるボッシュも参加していることです。同社はもちろん自国内のインダストリー4.0にも名を連ねていますので、国対国の構図ではなくオープンな取り組みであることがよくわかります。
一方、日本はどうでしょうか、相変わらず米独の後塵を拝しているのでしょうか?
いやそんなことはありません。我々も自信を持っていきましょう!
国内でも企業間の垣根を越えて日本独自のリファレンスモデルを作ろうという動きが出てきています。
和製IoTコンソーシアムである「インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ」(IVI)が6月に発足しました。
発起人は法政大学の西岡靖之教授で、「ゆるやかな標準」というコンセプトのもとで、競争領域と協調領域の境界を企業の垣根を越えて再定義していきます。
筆者もこのコンソーシアムには期待しています。
従来からの日本企業の特徴として、自前主義、何でもかんでも社内に抱え込んでしまい、秘密主義が徹底されてきたのですが、IoTの分野ではそういう場合ではなくなってきました。
お互いに強みを持ち寄っての連携システムとしての役割が求められているからです。
参考までに、IVIの発起人である西岡教授が壇上に立つ機会がさっそく来月にあります。
"富士通フォーラム2015 名古屋"というイベントで、セッションを担当されるのです。
いま旬な人物からどんなお話が出るのか、楽しみです。