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技術で勝って、商売で負けていませんか?

Googleに対する外圧

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Google.pngどこかで聞いたことがあると思いますが、グーグルのミッションは「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」です

一方、こちらも知名度が高い、非公式なスローガンとして「邪悪になるな(Don't be evil.)があります。


どちらにしても、今世紀に最も世界で成功した企業の1つがグーグルであることは、疑いようのない事実です。

ただその強さゆえに、最近では欧州における司法の判断は同社に優しいものではないようです。検索エンジンを事実上支配しているグーグルに対して、公正競争上、大いに問題があるという厳しい批判をしているのです。

これは何も他国だけではなく、お膝元である米カリフォルニア州のマウンテンビューにおいても確実に敵を増やしているようです。同市議会が本社の建て替えの建設計画を否決したからです。

グーグルらしい、斬新な建物群を計画していたようですが、全体の一部しか認められませんでした。

マウンテンビュー市は確かに新規開発に対して制限を設けているようなのですが、リンクトインの本社建設計画に対しては許可を出したのですから、同市にも考えがあるようです。

グーグルは今や巨大な帝国であり、世界中から数多くのグローバル企業が集まったシリコンバレーでさえ、存在感は他社を圧倒しつつあり、今回の建設計画の否決には同情したくもなるものです。

創業したのは1998年で、20周年も近づいてきました。
企業力が落ちるどころか、まだまだ伸びる勢いを感じさせます。

以前に筆者がテレビで見た、グーグル社(確か本社)を紹介する番組に出演していた、同社の従業員が来ていたラフなTシャツの前面に描かれていた刺激的な言葉を、今でも忘れることができません。

「俺たちが手に入れることのできない情報は、この世に存在しない!」

確か、このような意味の英語表現だった思います。

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