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細分化とクロスメディア、そして、クライアント・ファーストの経営

キラーウェブ解説 その3 19世紀型と21世紀型のプロモーション

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前回からの続き)


そのように、何でも一箇所に詰め込もうとすると、半ば窒息したような状態になってしまいますので、そこに息を吹き込むのは「細分化」するしかありません。たとえば、採用サイトとか、特定商品の専用サイトとか。

その際、どういう軸で細分化するかというと、言うまでもなく対象ユーザーごとです。極端な話、10代の女性に向けた携帯サイトを運営している会社のIRページが、他のコンテンツと同じようにピンク色のポップなデザインだったら、おかしいですよね。私が株主だったら、個人的にはありかなとは思いますが、一般的には。


採用、(会社によっては)IR、そして、各種商品やサービスのページなど、細分化できるコンテンツを、一度見直してみてください。それは、実際に細分化するかしないかにかかわらず、


「それぞれのコンテンツを誰に見て欲しいのか」を、改めて確認する貴重な作業になるでしょう。


また、キーワードごとに作る「ランディングページ」は、究極の細分化です。キーワードの組み合わせによって、ユーザーのニーズが違うことが想定されるため、たくさんのキーワードに合わせたランディングページを用意し、それぞれの検証→改善を繰り返すことが、費用対効果を高めるためには極めて重要です。

それをしない「出しっぱなし広告」は、19世紀に存在したと言われる(?)「付き合い広告(=媒体と代理店への寄付)」と同じです。


弊社は、「広告ページPro」という、ランディングページが素早く、大量に生成・編集できるCMS(SaaS版)を提供していますが、これはまさに、そのようなニーズに応えるために作られたものです。媒体(リスティング広告の場合はキーワード)と、クリエイティブ、ランディングページをかけ算で考えないと、どれかがゼロだと結果はゼロになってしまう危険性があります。

21世紀型プロモーションでは、広告主が自ら検証→改善を行うことが求められます。そのためには、まず自社のコンテンツを細分化してみる。そして、ダイレクトに訴求するためのニッチなプロモーションを続ける。混沌としたメディア環境の中では、そのような姿勢が道を拓くのだと思います。

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