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BUSINESS INSIDER JAPANローンチイベントにお邪魔しました

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2017年1月16日、BUSINESS INSIDERの日本版がスタートし、そのローンチイベントにお邪魔してきました。

BUSINESS INSIDERは世界で一億人以上が読むオンラインメディア。北米は最大規模のビジネスニュースメディアとのこと(UU数ナンバーワン。ちなみに2位がForbes Digital、3位がWSJ Digital)。5200万人以上のソーシャルフォロワー(facebook、Twitter、Instagram、YouTube)がいるそうです。

完全にデジタルに特化し、紙媒体はやっていません。

記事は同じテンプレートを使うのではなく、ビデオだったり、スライドショーだったりとコンテンツに適したフォーマットで表現されます。

読者層はリッチなミレニアル世代で(18歳から34歳の読者が45%)、Cレベル(CEO、CIO、COOなど)のエグゼクティブへのリーチが他のメディアと比べて多いのも特徴だそうです。

プレゼンの中で谷古宇編集長は当初はテクノロジー系の記事に力を入れると言っていました。

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BUSINESS INSIDER Vice President Roddy Salazar氏は「すぐにうまくいったわけでなく、実験を繰り返して来た。例えばfacebookの動画は音を出さずに見る人が多い事が分かって音がなくてもビジュアルで理解してもらえるようなものにした」と語っていました。

日本版を発行するメディアジーンの今田CEOの挨拶、そしてハフィントンポストやBuzzFeedの編集長などを交えたトークセッションもあり、盛りだくさんの内容でした。

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「次世代ニュースメディア/ジャーナリストの未来」と題したセッション。左から朝日新聞 浜田敬子氏、BuzzFeed Japan創刊編集長 古田大輔氏、ハフィントンポスト日本版編集長 竹下隆一郎氏、モデレーターの谷古宇氏。

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「起業家たちの情報取得術」と題したセッション。左からブレインパッド会長 草野氏、ファンコミュニケーションズ社長柳澤氏、ゴルフダイジェストオンライン社長石坂氏、モデレーターの今田氏。

登壇された方のお話で共通しているなと思ったのは「スマホ」と「ソーシャル」です。情報への接し方、拡散の仕方はこの2つで大きく変わりました。良いコンテンツを作るだけでなく、どう広めるか、どう読んでもらうかという部分にも力を入れる事でBUSINESS INSIDERの読者数が大きく伸びて来たように感じました。

今、フェイクニュースが問題になっています。例えば、私のfacebookのタイムラインにもBusinessNewslineというサイト(一部は正しいが、巧みに事実と異なる内容が盛り込まれており、拡散したくなるセンセーショナルな内容になっている)が何度も流れてきました。このような中、しっかりしたメディアが日本語でスタートする事はとても大きな意味があるように思います。

面白いネタをたくさん出し、高いPVをたたき出しているネットメディアは増えているものの、自社ブランドのターゲットに合った適切な読者にリーチ出来るメディアは限られています。とはいえ紙媒体(雑誌)の発行部数は減っているので、どこに広告を出すのか悩んでいるという話を以前聞いた事があります。まさにそこにぴったりはまるネットメディアだと言えそうです。

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