[広報]山手トンネルウォークのソーシャルメディアでの情報拡散がすごかった話
3月1日、山手トンネルの一般公開イベント(3月7日から開通)に行ってきました。2万人を無料招待との事で大変にぎわっていました。あいにくの天候でしたが時間差で、たくさんの人がトンネルを見学しました。
開通しても歩く事等ない場所を歩けるとあって、私もわくわくして参加しました。
すごいなあと思ったのはその運営。飽きさせない工夫(様々な展示)だけでなく、トイレや授乳室、休憩ベンチまであり、様々な家族構成や年齢層のことを考えた設備が設置されていました。
写真を撮れるスポットも数多く示されていたり、途中でショートカットできるオプション(通常は約2.5km歩くようです)、もっと歩ける人には、異なる出口から出るオプション(200段の階段を上ります)なども非常に面白い工夫だと思いました。
飽きさせない工夫としては、放水のデモや、
ライトアップ、
トンネルに関する様々な説明コーナー、走り初めに登場するさまざまな車の展示(昔の車からテスラやミドリムシで走るバスまで)、トンネル完成により行きやすくなる房総に関する展示等様々です。
所々にいるスタッフも、皆さん社員の方なのでしょうか?質問への回答も的確です。
さて、たくさん撮った写真をfacebookに上げておこうと思いふとfacebookを見ると、なんと多くの人が写真をアップしています。ざっくりと数えてみると、私が友達に登録している人のうち16人が山手トンネルウォークに参加し、その写真や動画をアップしていました。
写真が訴えかける力は絶大です。また、スマホで写真をアップする行為は、うまい文章が書けなくても出来ます。
facebookの仕組みにより、たくさん「いいね」を獲得した投稿は、何度も何度も表示されるようになります。そしてより多くの「いいね」を獲得します。(他方、あまり「いいね」が押されなかったものはほとんど表示されなくなります)
行って来た人は「自分も行って来たよ」と「いいね」を押し、行かなかった人も「あ、こんな行事あったんだ、楽しそう」と思い「いいね」を押し、どんどん「いいね」が増えて行きます。多数の「いいね」を獲得した写真は、普段絡んでいない人のところにも表示されるようになり、また「いいね」が押されます。
そんなわけで、画面上が多数のトンネルの写真で埋まったのではないかと思います。
偶然なのか、想定されていたのかわかりませんが、「一般の参加者が報道の役割を担った」ようにも感じられた出来事でした。
余談ですが、オウンドメディアの例としてよく名前のあがる「サイボウズ式」。実はこの前に同社では自社メディアとしてブログをやっていたそうなのです。残念ながら当時は全く拡散しなかったそうです。なぜならここまでソーシャルメディア(SNS)が普及していなかったから。良い内容を発表しても、大きく拡散するための仕組みが世の中になかったのでした。ソーシャルメディアが普及した今ならいけると考えて、スタートしたのがサイボウズ式だったと同社の大槻さんが以前語っていました(ニュアンス等違っていたらすみません)。多くの人は「一度盛り上がらなかった」活動を止めてしまいがちです。でもそれを時代の流れ、周辺環境の変化に合わせて「再度挑戦」するのは、なかなか出来ない事ではないかと思いました。
何が言いたいのかというと、ここ数年で情報の拡散の仕組みは大きく変わっているので、広報やマーケティング担当者は、それを意識して動く必要があるのかもしれません。