リンクトイン日本語化で何が起きるか。外資系以外の人はまだ登録しなくて良いの?
LinkedInネタがにわかに盛り上がり、これから日本で話題となるソーシャルメディアに詳しい専門家の方が多数ツイッター等でツイートされています。いろいろな使い方が提示されたりしておもしろいですね。
ポイントは「日本語化」と「仕事特化」かと思います。
皆さん学生時代に英語を習ったとしても、普段触れている人と遠ざかっている人では、上手下手の話ではなく「英語で情報発信することの抵抗感」が大きく違うと思います。そんなわけで英語の抵抗感の低い外資系勤務経験者の場合は、以下の理由もあって、すでに利用しています。
- 3年周期くらいで会社が買収されたり、リストラされたりという体験をしている人が多く、数年周期で転職している人が大多数。前向きな理由でのスカウトもあります。普段から英語のレジュメ(CV, 履歴書というか職務経歴書)を用意している人も多く、コピペするだけで、簡単にリンクトインのプロフィール欄を埋める事ができます(いちからやろうとすると結構大変です)そして実際にリンクトイン経由でのスカウトも行われていますし、クローズドな求人も結構あります
- 海外の(元)上司や(元)同僚が数年前からLinkedInを使っており、招待をもらっているケースが大多数です。皆が履歴書をオープンにしており、略歴を公開することへの抵抗感も薄いです(そもそも、ユーザー数がそれほど多くないせいか、いかがわしい目的の人は他のソーシャルメディアに流れるせいか、スパムはほとんど来ません)
そんなわけで圧倒的に外資(系勤務者)のコミュニティとして機能していたリンクトインが、大きく変わるタイミングに来ているのかなと思います。それを後押しする理由として以下もあるかなと。
「facebookで会社の上司・取引先を登録したくない」問題です。プライベートで使っているのに、実名なので検索で見つかってしまい、仕事関係の人からリクエストが来て、彼らにそんなプライベートの自己開示はしたくないし、困ってしまうという人がいるらしいという問題です。
自分のところに表示される、最近登録した人の多くは、日本人ばかりで、なかにはすでに日本人に見てもらう事を意識してプロフィール自体を日本語で登録している人も出て来ています。去年はほとんど見られなかった傾向だと思います。
今、いろいろなソーシャルメディア専門家の方が海外の事例や、日本ならではの使い方のアイディアを啓蒙している段階なのかなと思います。
略歴公開に抵抗のある人も多いかと思いますが、仕事関係の人とつながるには良い場ですし、何かおもしろい使い方ができるようになってくれば、外資系コミュニティから違うモノへ変貌する可能性を秘めていますよね。
とはいえ、「話題になっているから登録してみよう」と登録した人は、何も起きずに「あれ?つまらないな、使い方がわからない」という状況になっているのかもしれませんが、今後状況が変わる可能性がありますね。
先日、少しツイッターで数人の方とやり取りしましたが「転職」「外資系」「リンクトインの本を書いたり講演したりする必要がある」「海外と直接取引したい会社の担当者」にあてはまらない人はまだ登録しなくても大丈夫ではないかなと思ったりもします。
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