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内製の社内報を作って分かったこと

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景気が悪くなると、コストセンターである社内広報は削減対象になりやすいものです。実際、紙の社内報がコスト削減でページ数を減らしたり、休刊したりというのはよくあること。今だと、紙を止めてWebに移行するというのもあると思います。

先日、某社の社内報セミナーに参加したのですが、講師曰く、一般的に社内報の担当者は専任が1人で兼任が1人というのが多いという話でした。前々から知ってはいましたが、あらためて聞いて、驚愕です。だって、うち、専任で3人と兼務で1人という豪華な体制ですから。

会社の規模にもよりますし、コナミさんみたいに「KONAMI News Channel」をやっているとかなら分かりますが、うちは社内向けのWebとデジタルサイネージとポスターだけ。紙の冊子も作っていません(検討はしています)。

結果どうなっているかと言うと、イントラに設置したWebの社内報では、毎日のように記事が更新されています。それも1記事で2000~3000文字という長めの記事ばかり。それが多いときで1日に5本とか......。

そんなにネタがあるのかと自分でも驚くのですが、あるんですね。これが。動きが速い業界柄か、戦略が変わることはしょっちゅうで(悪い意味での朝令暮改ではなくて、外的要因が多いのです)、経営陣のメッセージ伝達はもちろんのこと、社内のイベントがあれば取材しますし、上から下までインタビューもして、寄稿も受けて、経営陣が登壇したイベントは全文掲載みたいな感じで紹介します(ちゃんと編集すれば、けっこう読まれるのですよ)。

一般的な企業の社内報なら、外注でライターに取材・執筆をお願いして、社内報担当がやるのは公開前のチェックくらいだと思います。が、うちは完全内製です。取材から執筆、編集、撮影(スチール&ムービーで、編集まで)、以前も書きましたが、システムすら自分たちでいじっています。

何という壮大なお金の無駄遣い! と思われても不思議ではない体制ですが、個人的には無駄だと思わないし、幸い社内でも満足度調査で高評価をもらっているし、会社からもGoサインをもらったばかりです。現状。

makoto1111.jpgやはり広報が完全内製でやることによって、経営陣の意図しているところであったり、トップダウンとボトムアップの両面から伝えなければいけないメッセージをちゃんと形にすることができるんですね。それもスピーディーに。

これを社外の人にやってもらっていたら、その人にメッセージや現場感を伝えるところから始めないといけなくて、それでは刻々と変化する状況に対応できません(NDAを結ぶとは言っても新たなセキュリティリスクが発生してしまうし)。

大変なときは、特にコミュニケーションを大事にしないといけない。その潤滑油として社内広報があります。これがなければ、動かない歯車が出てきて、気付いたときには全体の機能停止に陥ってしまうわけです。会社がコミュニケーションの齟齬で機能停止に陥っているとか、ちょっと何かしたから治るレベルではないですね。瀕死です。

もっとも、うちの完全内製という体制はもともと狙っていたわけではなくて、マネージャーも僕もメディア出身だったという偶然の産物です。立ち上げからゼロスタートでも、走り方を知っているので全力疾走できたのです。

今の課題は、その走り方をどうやってメンバーに伝承して、誰でもできるようなフレームワークにしていくか。こればっかりは僕もマネージャーも経験がありません。メディアはA to Zの伝承なんてやり方しないから。その点では、自分の経験をそのまま伝承できる分、経験者じゃないほうがうまいんだろうなあと思ってたりはします。

とは言え、それができないと今やっていることは独りよがりでしかない。このブログでも、成果をアウトプットしていきたいなあと考えています。


   

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