「互換性」のあるライセンス
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今日の話には断然「L・レッシグ氏、互換性あるライセンスを提唱--コンテンツ再利用の促進に向けて」を選びたい。レッシグ氏はやはりこういうところが凄い。
オープンな著作物を作っていこうという動きには、いろいろある。代表的なのはGNUのcopyleftをはじめとするオープンソース系のライセンスや、レッシグ氏が提唱して一定の広まりを見せているCreative Commonsだろうか。(そういえば、僕はしっかり追いかけていないが、久々にアップデートされるというGPLv3もいろいろなところで話題になっている)
これは又聞きなので、僕自身正確な実態をつかんでいるわけではないが、オープンソースソフトウェア(OSS)のライセンスにはどんどん亜流ができており、拡散傾向にあるという。おなじOSSのライセンスと言っても、いろいろな種類があるわけだ。レッシグ氏の今回の提案は、そういう拡散を防ぎ、またOSS開発プロジェクトの法的側面を支援していこうというものだ。
ライセンスの"compatibility"(互換性)という言葉を使っているところが面白い。つまり、異なるライセンス間の橋渡しをしようというわけだ。確かに、ライセンスが異なるOSSのライブラリを混ぜて新しいソフトウェアを作ったら、そのソフトウェアのライセンスはどうなるんだろう?なんてのは難しい話だ。
レッシグが提唱する"Software Freedom Law Center"では、OSSプロジェクトの法律面での事務局機能を提供するという事業もやるらしい。プロジェクトの人たちは、開発に専念してくださいというわけだ。とても面白い試みだと思う。
日本ではこういう活動はあまり聞きませんよね。
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